CSRレポート2018詳細版
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7エネルギーいずみ市民生協グループのバリューチェーン・マッピング正の影響の強化負の影響の最小化12消費と生産天然資源の保護原料調達13気候変動7エネルギー生産Co2削減計画エネルギーの効率化配達効率流通販売  再生エネ利用の促進・買い物を通じた社会的課題解決への貢献・第4の尺度(倫理)による買い物・消費者教育 ・食品廃棄の削減消費12消費と生産12消費と生産廃棄  SDGs目標「1.あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」「7.持続可能な近代的エネルギーへのアクセス」「12.持続可能な生産消費形態を確保する」「13.気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策」「16.平和と公平をすべての人に」(資料5参照)(2)バリューチェーン・マッピングに基づいて検討しました。 各企業がSDGs に対して及ぼす最大の社会的・環境的な影響は、企業が所有または管理する資産の範囲を超える可能性があります。したがって、各企業には、影響の評価と優先課題を決定するための出発点として、供給拠点・調達物流から生産・事業を経て製品の販売・使用・廃棄に至るバリューチェーン全体を考慮することが奨励されています。このマッピングは、バリューチェーンの各段階において各SDGの目標の詳細な評価を行うものではなく、最大の効果が期待できる領域を高いレベルで俯瞰(ふかん)するものです。 〈いずみ市民生協グループの事業や活動の特性〉  ①食品を中心とした供給事業が中核事業です。  ②電気やガスなどのエネルギー供給事業を新たに始めました。  ③環境を守る活動をすすめています。  ④子ども食堂や学習支援のとりくみ、とまとちゃん福祉基金の設立など、「子どもの貧困問題」に取り組んでいます。  ⑤消費者教育に取り組んでいます。(3)日本生協連で、議論されている課題から検討しました。 ①エシカル消費  「エシカル消費に対応するCO・OP商品開発・管理指針」が出されています。 ②地球温暖化対策  「2030環境目標検討委員会」の答申が出されています。 ③核兵器廃絶と平和な社会の実現に向けて  「ヒバクシャ国際署名」*に取り組んでいます。   「核兵器のない世界」は、私たちの願いでありメッセージです。私たちが、国内外にメッセージを発信し続けることが、「核兵器のない世界実現」の大きな後押しになると考えます。   2010年に、核不拡散条約(NPT)が採択されましたが、核保有国はインドやパキスタン、イスラエル、北朝鮮へと拡散しています。こうした現状に対する強い不満と危機感から、2017年、国連総会で「核兵器禁止条約」の交渉を開始する決議が賛成多数で採択されました。「核兵器禁止条約」採択の動きは、「ヒロシマ・ナガサキの被爆者の存在」を拠り所としており、世界中の人道的なメッセージが伝わった結果だと言われています。  *ヒバクシャ国際署名とは    ヒバクシャ国際署名は、被爆者9人からの呼びかけを受けて、日本生協連も参加する「ヒバクシャ国際署名推進連絡会」が主体となって2016年から取り組まれています。核兵器廃絶に向けた市民社会の想いを伝えるため、2020年秋の国連総会まで毎年提出していく予定です。いずみ市民生協も2017年から取り組みに参加しています。3.優先課題の設定(1)いずみ市民生協グループの組織・事業の特性および地域や組合員の抱える社会課題等から検討した結果、優先課題は次のSDGs目標から設定します。

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