サステナビリティレポート 2024
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な目的です。リユースするこども服の価格は一律300円ですが、高価なものは一部1000円にしたり、傷みのある物などは、対面のみ50円で販売するなどの検討をしています。すでにこども服で保管場所がいっぱいになっているため、大人服の取り扱いは予定していません。委員男性の育児休暇に力を入れている様子がわかりました。現場の職員に育休を取らせるためやその他の課題の推進のために、管理職層の労働時間などにしわ寄せがいっていませんか。専務ご指摘の通り、管理職層の労務管理は課題として認識しています。処遇なども含めた全体的なバランスの見直しをすすめます。委員商品検査センターでは、混入した異物の成分分析が可能になったとのことですが、対象や結果の取り扱いはどのようにしていますか。検査結果をメーカーにフィードバックし、是正につなげることが大切です。専務混入した異物がどのような性質の物質なのか、分析機器を用いることで推察できるようになりました。対象として、歯の詰め物と思われる金属や、プラスチック片などが判別されています。家庭由来を推察されるものもあり、メーカーへのフィードバックは、丁寧にすすめていますが、ご意見はあらためて受け止めさせていただきます。委員今回の能登半島地震では、高齢の被災者が多数おられました。地域の高齢化や地域特性を考慮した対策はされていますか。専務被災県の生協に、自治体との防災協定に基づいた行政からの要請があったようですが、生協も被災している中で、うまく対応できていないこともあったようです。大阪のような都市部では、さらに混乱するのではないかと危惧しています。現在、事業継続のプロジェクト会議で、能登半島地震の教訓も反映した手順の見直しをすすめているところです。委員キーワードである「くらしに笑顔」は、説明がいらず誰もが共有できるものです。第一には組合員の笑顔を指すと思いますが、従業員やお取引先などの笑顔でもあります。現実的に両立が困難な場面があっても、「笑顔」というキーワードは、立場が違うものどうしの懸け橋になるのでよいと思います。委員平和という文言が入っているのが、生協らしくて素晴らしいと思います。一般企業では、入れたくてもなかなか難しいものです。一方で、見直してはどうかと思う点は、「生物多様性」や「各種団体との協力関係」において、「大切にします」という表現を使用している点です。環境面で「ゼロ」にすることを明言しているものとは対照的で、曖昧な表現だと感じました。専務記載の仕方や表現について、見直します。委員コーポレートガバナンスコードでも、企業がサステナビリティに関して方針を出すこととなっています。経済を回す側がサステナビリティとどう向き合い、コミットするかが重要になっています。今回の改定は、説明責任という点で曖昧さが減少し、やるという意思が伝わりやすくなったと感じました。今後は実践において、周囲も巻き込みながらすすめていけばよいのではないでしょうか。委員今回の「基本方針」は、流通業のものとしては良いかもしれませんが、生活協同組合の基本方針としては、違和感が残る部分があります。例えば、以前あった「よりよい商品・サービスを実現するために、協力・共同の関係をつくります」の表現がなくなっています。また、「組合員参加を広げ、組合員の総意が適切に反映されるよう運営します」など、組合員参加の内容が消えています。専務組合員参加や産直産地との連携に関しては、基本方針の下位に属する「各政策」などに定め展開しています。これまでの取り組みのスタンスを変えるつもりはなく、今回の基本方針改定は、わかりやすさを優先させました。しかし、ご指摘いただいた点を踏まえて見直しを行います。委員いずれの基本方針も、いずみ市民生協とグループ会社を含めたものだと理解しています。前文の中にそのように展開されていますが、あえてつくっている前文で一番言いたいことが表現されておればよいのではないでしょうか。その中で、いずみ市民生協らしさが抜け落ちていないかを点検してはいかがでしょう。整理の方向性はこれでよいと思います。専務その視点で、前文の内容を含めて見直しをすすめます。基本方針につきましては、この場で頂戴したご意見を踏まえて全体的に見直しを行い、2月の理事会で確定させる予定です。本日は、貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。高校生沖縄特派員現地取材のようす*社会的責任懇談会でいただいたご意見を踏まえ、2024年2月度の理事会にて「サステナビリティ基本方針」を策定しました。(3ページに掲載)062管理職層への配慮について異物特定検査について震災への対応について社会的責任基本方針から、サステナビリティ基本方針への改定について

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