品質保証レポート2022
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●微生物部門では検査台帳をタブレット化し、検査準備から検査結果までの作業効率化の前進とペーパーレス化をすすめることができました。●産地判別検査では検査可能な15品目のうち産地偽装の高リスク商品を対象に7品目(梅、わかめ、たまねぎ、にんにく、うなぎ、椎茸、牡蠣)88検体の検査を実施をしました。※その他の判別可能な品目(白ネギ、ゴボウ、コンブ、ショ ウガ、黒大豆、落花生、里芋、南瓜)●異臭原因物質の分析についてお申し出品の検査をすすめ、品質管理に役立てました。また臭気測定機器で分析できなかったアンモニアの測定を、専用の検知管を使った手法を取り入れ、アンモニア測定の実施が可能となりました。●検査結果の信頼性を確保するため外部機関において自前検査の適合性を確認しました。味が変です。においもツンと鼻をつくようなにおいがして食べるのが不安です。件数19,988 1,989 1,386 197 162 154 98 84 69 67 52 32 24,278微生物残留農薬食品添加物放射性物質臭気分析特定原材料微量元素PCRカドミウムヒスタミン総水銀動物用医薬品合計検査割合82.33%8.19%5.71%0.81%0.67%0.63%0.40%0.35%0.28%0.28%0.21%0.13%100.00%【臭気検査の結果】官能検査では、納豆のにおいのみで、それ以外の異臭は感じられませんでした。機器分析では、アンモニアを検出しました。微生物による発酵により少しアンモニアが生成していますが官能検査と合わせて考えると問題ないアンモニア生成量です。ご指摘されているのは、このアンモニアの可能性が高いと考えられました。*納豆は二次発酵や過剰発酵したりすると、納豆の中のたんぱく質が分解されてアンモニアが生じ、ツンとした臭いが感じられますが、口に入っても無害です。食品添加物 6%残留農薬 8%放射性物質 1%その他 3%微生物 82%コープ・ラボの検査も8割以上は食中毒をふせぐための微生物検査です。(2021年4月〜2022年3月)食品をお届けする上で、死亡や重大な健康被害に最もこわいのは、つながります。【お申し出内容】いずみ品質保証レポート4検査機能の充実をすすめました。●お申し出品や商品異常などによるカビ発生時でのカビ種類を特定する検査力量の向上に努めました。またリステリア菌の検査を開始し、食肉製品やチーズなどリスクが考えられる商品について検査を実施しました。●除草剤のグリホサート系農薬検査の検出限界値の引き下げや代謝物測定の実現など新しい検査手法を検討し、検査を実施しました。2021年度 コープ・ラボ検査数 年間24,278件の検査を実施しました。検査の内訳検査項目前進点検査の効率化と検査精度向上のとりくみをすすめました。●残留農薬検査では自動前処理装置の安定した運用により、前処理作業の負担を軽減し迅速に正確な検査が得られるしくみを維持向上しました。納豆微生物検査特徴的な臭気検査食中毒2021年度報告

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