品質保証レポート2022
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②剥がした包材は、すぐに廃棄せずにすべての包材の両端に留め金があることを確認してから廃棄します。その際、ミンチ作業者以外の従業員とダブルチェックを実施し「HACCAP記録簿」へ記入し記録を残します。【発生内容】2021年5月14日(金)に店舗で販売した「国産牛100%てごねハンバーグ」において、粉砕されたミンチ専用原料肉包材端留め具の混入が発生しました。商品利用者が食している最中に口の中で異物を感じ、吐き出したところ金属片が出てきたというものでした。【発生原因】当該商品に使用している「ミンチ専用原料」は1㎏ごとにチューブ状に包装されており、その両端は留め金で結束されています。店舗での加工時には、包材を開封し中身をミンチ機へ投入し、出来たミンチでハンバーグ等の製品を製造しています。「ミンチ専用原料」を使用し製造する際は、留め具が2つあることを確認してから包材を廃棄するルールになっています。しかしながら、留め具の確認をせずミンチの製造を行ったため、留め具が付着した原料をミンチ機に投入してしまったことが考えられました。畜産部門では、ミンチ専用原料肉を使用する際の作業カルテがなく、作業者に「ミンチ専用原料」取り扱いの教育ができていないことが原因です。【対策】ミンチ専用原料肉を使用する際の作業カルテを作成し、全店の畜産部門担当者へ教育を実施しました。①ミンチ専用原料について、開封した包材両端に留め金がついているかを確認してから、ミンチ加工を行います。③ミンチ製造時は、ミンチ機から異常音が聞こえた場合は、すぐに作業を止めて原因の調査を実施します。(異物混入が判明した場合は全量廃棄し、ミンチ機を洗浄し部品の点検をします。)④上記の内容について、確実に実施されていることを管理者が点検することで再発を防止します。金属混入作業カルテHACCAP記録簿【発生内容】2021年11月3回企画「みつせ鶏水炊き」を食べていると針金のようなものが出てきた、とのお申し出が1件発生しました。異物は、一部曲がった状態で大きさ約8㎜のステンレス製の針金でした。当該製品製造工場内で同様のものを調査したところ、「骨付き胸肉」のカット工程で使用している「鎖切創手袋」(くさりせっそう手袋:金属の線で編まれた手を保護する手袋)の一部と一致することがわかりました。【発生原因】「骨付き胸肉」をぶつ切りにする工程は作業者が手作業にてカットをしており、今回、使用している丸刃カッターで「鎖切創手袋」の一部を切断してしまい、製品に混入させたと考えられました。ぶつ切り加工時に丸刃カッターが「鎖切創手袋」にふれると音がしますが、これまで手袋が欠けたことがないため手袋の状態を確認せず、そのまま作業を続けていたことが考えられました。このような場合でのルールは特にありませんでした。【検証・結論】当該異物はステンレス製であったため、包装後に通過させている金属探知機で検知できなかったと考えられることから、当該異物を用いての検証をしたところ、検知除去することができませんでした。当該金属片の混入発生は、ステンレス製の「鎖切創手袋」の一部をカットしてしまい製品に混入させ、包装後の金属探知機でも検知できなかったため、そのまま商品としてお届けしたものと考えます。【対策】①「鎖切創手袋」の総点検を実施した結果、一つほつれのある手袋を発見し、廃棄をしました。②「骨付き胸肉」のぶつ切り工程担当者には、丸刃カッターと「鎖切創手袋」が接触した時は音が鳴りわかるため必ず作業をいったん中止し、鎖切創手袋の点検することをルールとします。③ぶつ切り工程の担当者は4名で、各人使用の「鎖切創手袋」を決め、作業前、作業後、「鎖切創手袋」に欠けがないかなどの点検を行うこととします。④金属探知機に反応する鉄成分の多い「鎖切創手袋」に入替えることで、金属探知機での検知・除去できるようにし、金属異物混入を防止します。金属混入異物鎖切創手袋いずみ品質保証レポート6重要事故報告 ①重要事故報告 ②

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