品質保証レポート2023
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2)現在、16種類を検査しています。玉ねぎ、乾しいたけ、梅加工品、白ねぎ、ごぼう、しょうが、にんにく、黒豆、落花生、南瓜、里芋、塩蔵わかめ、昆布、うなぎ、牡蠣、あさり(生育場所が固定されたもの)品質管理基準は、より高いレベルを維持するための基準です。不適合の結果であっても、商品の安全性に問題はありません。⑧微量元素検査(産地判別)1)微量元素検査とは、栽培地の土壌条件の違いなどから産地を判別する検査です。(煮込みソースのかかった牛ステーキ・④動物用医薬品検査牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳、たまご、うなぎなどを対象に抗生物質、合成抗菌剤やホルモン剤などの検査をしています。⑤PCR(遺伝子増幅)検査1)遺伝子組換え原料の使用の有無を⑨放射性物質検査食品に含まれる放射性物質を検査しています。検査しています。2)米の品種特定の検査をしています。3)食肉原料の畜種判別の検査をしています。検査結果は品質管理基準に沿って判断し、結果によっては改善要請、改善指導、供給中止、商品回収などの対応をとります。検査(科学的検証)は、水際での抜き取りであり、商品のすべてを検査することはできません。そのため、工場点検や仕様書確認(社会的検証)を行い、商品の品質を確認しています。【官能臭気検査】肉、ブロッコリー、コーン、フライドポテトそれぞれについて官能臭気検査を4名で実施しました。ブロッコリーからは右記のようなにおいが感じられました。【機器分析検査】機器で分析しましたが、アンモニアは検出されず、メタンチオール、ジメチルスルフィド、ジメチルジスルフィドなどのイオウ化合物を検出しました。ブロッコリーの辛味成分のイソチオシアネートが分解してメタンチオール、ジメチルスルフィド、ジメチルジスルフィドなどのイオウ化合物が生成します。これらの揮発性成分が「たまねぎのにおい」「たくあんのにおい」「薬品のにおい」など酸っぱいようなツンとしたにおいに感じられ、また熱を加えるとより強くにおいを感じるようです。以上のことから今回のにおいの原因は、ブロッコリーの可能性があると考えられました。⑥特定原材料検査食品に含まれる特定原材料(小麦、乳、たまご、そば、落花生、えび、かに)の検査を行い、表示内容に問題がないか検証しています。コープ・ラボの検査も8割以上は食中毒をふせぐための微生物検査です。⑦重金属検査食品中(近海魚やお米など)のカドミウムや鉛、水銀などの重金属検査を実施しています。⑩ヒスタミン検査魚介類によるじんましんなどの症状の原因となるヒスタミンを測定検査しています。⑪臭気検査お申し出品を中心に異臭原因物質の分析によりその原因究明に役立てます。【お申し出内容】「レンジで調理し食べようとした際、アンモニアのようなツンとしたにおいがしました。肉よりも野菜の方からにおいがします。」食品をお届けする上で、最もこわいのは、死亡や重大な健康被害につながります。①少しツンとしたにおいを感じる。②③少し酸っぱいようなにおいを感じる④特に異臭は感じない。 黒こしょうのにおいを感じる。いずみ品質保証レポート4検査の効率化と検査結果の信頼性向上をすすめました。●効率化と検査精度の向上をすすめました。残留農薬検査や微生物検査で、タブレットの導入や手書き帳票をデジタル化などをすすめることによって、作業効率を向上させるとともに検査精度の維持向上をすすめました。また検査結果の信頼性を確保するため外部機関において自前検査の適合性を確認しました。●最新機器を導入しました。確かな検査結果を維持するために残留農薬検査で使用する「液体クロマトグラフィー質量分析装置」と、産地判別検査で使用する「誘導結合プラズマ質量分析装置」を最新機器に更新しました。特徴的な臭気検査シチュー・ド・ビーフステーキ野菜のレンジ調理セット商品)微生物検査食中毒 年間23,210件の検査を実施しました

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