品質保証レポート2024
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「異物混入」のうち、「金属混入」のお申し出は19件ありました。19件中、3件は原料由来の混入で、1件は圃場由来の混入でした。※1ppm=1/100万※集約件数は商品事故件数ではなくお申し出をいただいた件数です。異物混入のお申し出についても混入箇所は食品工場以外にご家庭での混入なども含んでいます。お申し出:「お弁当につぶれ梅を1個入れ、お昼に食べたところ、梅の中に大きなネジが入っていました。」調査結果:お申し出の異物は、長さ約27㎜、先端部分の直径が約7㎜で、黒く錆びているように見え、形状から鉄製のネジであると判断いたしました。製造工場内でお申し出異物と同様の鉄製のネジの使用はなく、お申し出異物が梅の中に入っていたことから原料(塩蔵梅)に混入していた可能性が高いと考えられました。また、製品製造工場での金属探知機探知テストの結果、お申し出異物は全て検知、排除されましたことから、このたびは、金属探知機にて一旦排除された製品を、再度金属探知機に通し最終確認を行った際に、手違いにより廃棄されるべき製品が誤って正規品に混入してしまい、そのまま出荷されてしまった可能性が考えられました。対  策:金属探知機の通過作業は専任の担当者が行い、検知された製品があった場合は全て包装記録に記録いたします。金属探知機で検知され一時保管となった製品の再検知は、全ての製造・梱包が終わった後に行うことで、正常品と一時保管品が混ざらないようにいたします。また、金属探知機で検知され、再検知後に廃棄処分となる製品は、解体し中身の確認を行った後に品質管理担当者が責任をもって廃棄処分まで行い、その記録を残します。(2023年4月〜2024年3月)84.2%102.5%98.0%103.3%82.5%90.3%75.6%75.8%94.9%87.4%人体被害 4%スキントラブル 1%容器・包装 7%その他23%量目 3%変色 4%味異常 8%臭異常 8%異物混入37%腐敗・カビ 5%いずみ品質保証レポート5事由異物混入腐敗・カビにおい異常味異常変色量目容器・包装スキントラブル人体被害合計2022年度対比件数68082148155665613625751,8383.7 0.4 0.8 0.8 0.4 0.3 0.7 0.1 0.4 10.1[お申し出事由の割合]全体のお申し出受付件数は1,838件で、前年比87.4%となりました。最も多いのは「異物混入」のお申し出で、全体の37.0%を占めています。2023年度 商品事故調査依頼 お申し出状況発生率(ppm)2023年度報告商品事故のお申し出商品事故のお申し出は、メーカーへの是正要請や、工場の品質レベルの向上、商品改善に生かしています。商品の不具合・不良のご連絡をいただくことを「お申し出」と呼んでいます。組合員からのお申し出にお答えして、よりよい品質の商品作りに活かす活動は、生協の生命線であると考えています。商品事故被害の拡大防止を大前提として、お申し出の受付から、調査、回答まで、組合員に満足していただくことを最大の目的として取り組んでいます。

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