【発生内容】2023年7月3回企画「国産小麦100% ふんわり食パン」で、カビが発生しているというお申し出が3件発生しました。コールセンターへの入電も含めると、合計12件のお申し出がありました。現品のカビ部分をコープ・ラボ(商品検査センター)で検査した結果、Aspergillus nigerという種類のカビであることが分かりました。【発生原因】お申し出の原因を特定するために、いずみ生協の品質管理部の3名にて工場点検を実施しました。製造ライン機器や備品のふき取り検査結果と、お申し出品のカビの状況(手指の形にカビ発生)から、汚染された箇所に触れた手で、製品に触れた可能性が考えられました。製造ラ【発生内容】2024年2月2回企画、常温商品配送用のオレコン(折り畳み式コンテナケース)の底が濡れていて灯油のようなにおいがする、とのお申し出が1件発生しました。【発生原因】お申し出品のオレコンを確認したところ、灯油のようなにおいがしました。コープ・ラボ(商品検査センター)にて、お申し出品の農薬検査と臭気検査を実施した結果、農薬の検出はありませんでしたが、臭気検査にてペンタデカンなどアルカン類が検出されました。検出成分より、お申し出のにおいの原因は、灯油ではなく「軽油などの鉱物油臭」の可能性が高いと考えられました。オレコンに商品の詰合わせを行っているあゆみの物流センターと、商品をお届けした配送センターでの調査をすすめました。<あゆみ野物流センター>物流センター内に灯油・軽油や、それらを使用する機材がないか確認したところ、該当するものはありませんでした。次に、組合員の商品の詰合わせ状況を確認したところ、1つのオレコンに複数名の組合員の購入商品を詰め合わせており、その状態で配送センターへ運ばれていました。このたびは、他に同様のお申し出が発生していないことから、物流センターで鉱物油が付着した可能性は低いと考えます。生協の担当者がお申し出内容を正確に聞き取ります。品質管理部では、お申し出現品を確認して、調査依頼先を確定します。組合員さんのお申し出はすべてこの手順で調査されています。場合によって、生協内の物流センター、店舗や商品検査センターにも調査・検査を依頼します。インや備品の清掃は、商品アイテム切り替え時と作業終了時にアルコール消毒を行っています。お申し出品の製造日が2日間に集中していたため、それぞれの前日の清掃状況について確認したところ、一部の場所のアルコール消毒が抜け落ちていたことが判明しました。以上のことから、このたびのカビの発生原因は、製造ラインや備品の清掃不足があり、そこに触れた作業者が手指のアルコール消毒不足のまま製品に触れたことと考えます。【対策】●清掃箇所を細分化したマニュアルを掲示し、作業者へ指導しました。●製品に直接触れる際には、手指のアルコール消毒を徹底しました。●工場点検でのふき取り検査結果や今回の調査内容を踏まえ、アルコール消毒を実施する箇所や、工場で定期的に実施しているふき取り検査の箇所を追加しました。また、検査結果の確認と、検査箇所の追加や修正を行っていくことで再発防止に努めます。<配送センター>オレコンに入った商品のお届けの流れは次の通りです。①オレコン内に複数名分の商品が入った状態で入荷され、配送トラックに搬入します。②個人別配送では、お一人分のカタログや商品を別のオレコンに移し替えてお届けします。その時に使用するオレコンは配送中に回収したもので、使用前に異物・汚れが無いか確認し、問題の無いものを使用しています。配送担当者に配送時の状況を確認したところ、異臭や濡れなどの異常は感じなかったとのことでした。今回の異臭の原因としては、配送中に回収したオレコンに鉱物油の付着があり、回収時・使用時の確認で異臭や濡れなどの異常を発見出来ず、そのままオレコンに商品を移し替えて配送してしまった可能性が考えられました。しかしながら、鉱物油がどこで付着したのか詳細を特定することはできませんでした。【対策】●物流センター:オレコン内の異物や異臭を確認している作業者全員に対し、オレコンの点検を強化するように指導しました。●配送センター:配送中に回収したオレコンを使用する際には、異物・汚れ・異臭・濡れなどが無いか確認し、問題が無いものを使用することを徹底します。取引先より原因調査報告と改善案報告を受けて、適切性を判断します。場合により、製造工場点検を行います。配送時や店舗で組合員に調査報告書をお届けします。いずみ品質保証レポート6重要事故報告 ①重要事故報告 ②お申し出対応の流れお申し出受 付調査・原因究明対応・改善ご報告
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