10 '97年、当時の常勤トップのモラルや機関運営上の問題について職員による内部告発・刑事告訴がなされました。いずみ市民生協の組合員はもとより、全国の生協関係者にも多大なご迷惑をおかけする社会問題となりました。また内部告発の初期対応に誤りがあり、問題の長期化や組合員を巻き込む事態となりました。1. ガバナンスとトップマネジメントの機能不全です。これは生協運営・事業執行の根幹にかかわる問題でした。2. 時代や環境、組合員のくらしの変化に率直に目を向けない事業体質です。 これは、組合員に最大奉仕する生協事業の根幹にかかわる問題でした。3. 公私混同を許し、他への配慮に欠けた閉鎖的な組織風土です。これは、正直・公開・連帯・社会的責任など、協同組合の価値やコンプライアンスの根幹にかかわる問題でした。'97年の不祥事不祥事の問題点は次の3点でした'97年9月15日 臨時総代会'97年の臨時総代会を経て'01年の第27回通常総代会まで、6回の総代会議決を踏まえ、不祥事の解決および改善をすすめました。理事会だより '93年以降、事業が停滞基調となる一方で、機関運営や内部運営においても必要な規則・ルールの整備が遅れていました。そして、'97年に発覚した不祥事により、生協存亡の深刻な事態に直面することになりました。その後、数年間にわたり、失った信頼の回復に努めました。供給事業が欠損に陥った'97年以降、早急に収支均衡を図る経営構造の改革にとりくみ、'00年以降は事業・経営の改革、組合員組織の改革、内部運営の改革を推進しました。 '03年の第29回通常総代会で決定された第8次中期計画以降、「くらしに笑顔」をいずみ市民生協のミッション(使命)としました。30年へのあゆみ1994~2003
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