6 大阪勤労府民のみなさん! 私たちの生協……大阪いずみ市民生協は今日ここにうぶ声を上げることができました。私たちは、自らの生活を自ら守るために生協をつくろうと呼びかけて以来、半年間で創立総会を迎えました。 この間、私たちは「生活と健康を守る砦」生協をつくるために、各人各様さまざまな苦労を味わってきました。それは異常なまでの物価高とインフレ、消費者を大切にしない政府の政策や大企業の横暴の中で、私たち消費者が少しでも生活を豊かにしようとすることがどれだけ困難であるかをよくあらわしています。 しかし、私たちはお互いが信頼し合い、助け合い、励まし合うことの大切さ、そしてみんなが力を合わせることの大切さを決して忘れませんでした。大阪いずみ市民生協は資金の力のみにたよることなく、主婦を中心とした消費者一人ひとりの力でつくられた生協であります。 大阪勤労府民のみなさん! 私たちの生協は今日からはじまります。私たちは物価高とインフレに悩んでいる多くの人々に訴えて、より広範な人々と手を携えて頑張っていきたく思います。生協不毛の地とまで言われた大阪に組合員組織を基礎にみんなの力で自らの事業を支え、民主的な生協をつくることができるならば、必ず他の地域の消費者に明るい展望と勇気を与えることができると確信します。 私たち大阪いずみ市民生協の組合員は、さまざまな考え方や意見のちがいを乗りこえて生活と健康を守るためにみんなで力を合わせ、地域社会における責任の重大性を認識しつつ、明日の大阪いずみ市民生協の発展のために奮闘することを、ここに誓います。1974年11月5日大阪いずみ市民生活協同組合 創立総会'74年、組合員が自分の印鑑を押しながら集めた仮出資金の預り証。'74年7月共同購入の初回注文書。食品31品目・雑貨32品目でスタート。創立宣言 創立総会を1,982名の賛同署名、実出席827名、委任出席1,156名の参加で開催し、いずみ市民生協は誕生しました。創立からの10年間は、共同購入事業を中心に急速成長し、その後の発展につながる事業・経営の基盤づくりがすすみました。また、組合員の運営参加や商品活動などを広げるための委員会組織づくりをすすめるとともに、平和や食の安全を守る取り組みなどへの参加が始まりました。10年へのあゆみ1974~1983
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