機関誌いずみ 2023年4月号
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03厚生労働省「平成28年度歯科疾患実態調査」サンスター調べ「平成29年6月AAU調査」1つでもチェックポイントがあれば歯医者の受診をお勧めします。(%)10080604020歯周病に罹っている歯周病由来と思われる何らかの自覚症状があるプラークの中の歯周病菌により、歯肉(歯ぐき)が炎症を起こす。炎症が歯肉だけに留まらず歯を支える骨にまで広がる。歯肉が赤く腫れる口臭がひどくなるちょっとした事で歯肉から出血する冷たいものがしみる自分が歯周病にかかっていると自覚している今月の特集10人中約7人が歯周病ですが、それに気づいてる方は3人しかいません。68.3歯がグラグラする歯ぐきから出血する冷たい水でうがいをすると歯がしみる歯石がたまっている軽 度歯肉炎重 度歯周炎63.4歯が長く見えるように感じる口臭が気になる歯ぐきが赤く腫れている起きた時、口の中がネバネバしている31.4 歯周病は世界で一番多い細菌感染症で、「歯肉炎」と「歯周炎」を総称する歯ぐきの病気です。「歯肉炎」は比較的軽度で歯周病菌により歯ぐきが炎症を起こす状態。症状は歯ぐきが赤く腫れる、ちょっとしたことで歯ぐきから出血するなどです。「歯周炎」は歯槽膿漏とも呼ばれる重度の状態で、口臭がひどくなったり、冷たいもので歯がしみるなどの症状が引き起こされます。放置しておくと炎症が進み、歯肉や歯を支えている歯槽骨までも破壊されてしまいます。 歯周病の原因は、歯垢の中の歯周病菌であるため、歯垢が溜まりやすい歯と歯肉の境目の歯周ポケットの清掃が大切です。あなたは大丈夫?歯周病チェック30代以上の約70%が歯周病? 歯周病の恐ろしさは、症状に気付かず進行してしまうことです。最大の理由として虫歯は進行に伴い痛みが出ますが、歯周病は痛みをあまり感じないからです。30代以上では10人のうち約7人は歯周病にかかっていますが、自覚のある人はたった3人程度という調査結果が出ています。歯周病のこわ〜いリスク 歯周病は歯を失う原因になるだけではなく、全身疾患を引き起こすリスクがあることが近年わかってきました。肺炎や気管支炎、心臓血管疾患、糖尿病、骨粗鬆症、低体重早産などの疾患と関係があるとされ、お口の健康を保つことは自分の健康のためにも重要な役割となっています。歯周病にならないための2大原則 そこで大事なのが「自宅でのセルフケア(毎日の歯みがき+歯間掃除具の使用)」と「歯医者での定期的なチェックや歯石除去」です。定期検診は3〜6か月が目安と言われています。歯周病ってどんな病気?

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