8642006参考文献:農研機構「バイオステーション」828.0765.2767.9701.9675.59.8%10.5%9.8%8.9%8.7%世界の食料安全保障と栄養の現状(2022年報告)国連「世界人口推計2022年版」1816141210200520062007200820092010805.512.3%601.38.6%20112012栄養不足蔓延率(%)20132014571.6588.67.8%8.0%2017201620182015栄養不足人口(億人)201920202021721.7618.49.3%8.0%「世界の食料安全保障と栄養の現状:2022年度版」より900(億人)800700600500400300200100 バイオテクノロジーの一種である遺伝子組換えやゲノム編集技術などは、生物の遺伝資源を利用して、健康向上や食料増産、環境保全をめざすことに役立てられています。 SDGsの目標2「飢餓をゼロに」では、食料の安全保障や栄養不足の改善を実現し、持続可能な農業を促進することをめざしています。その目標達成には、バイオテクノロジーをはじめとした先端技術の活用は不可欠です。第110回●世界の5歳未満児のうち、22%が栄養不良による発育阻害 (2020年時点)●新型コロナウイルス感染症の影響により、新たに7000万〜1億1600万人が飢餓を経験 (国連の「SDGs報告2021」より)■飢餓の主な原因は、気候変動と世界人口の増加●気候変動 洪水や干ばつなどが原因で、食料生産ができない地域が増えています。 日本では、気温上昇により栽培適地が変化し、生産量の減少や品質低下が発生しています。●世界人口の増加 世界人口は、2022年現在で80億人。増加が続いていて、2058年には約100億人に達するといわれています。■気候変動への対応と生産性(単位当たり収量)向上を実現する品種改良 近年の品種改良は、美味しさや病気への耐性だけでなく、高温への耐性や倒れにくさ、豪雨や台風に強い品種など、気候変動に対応した品種と収量を向上させる品種の開発がすすんでいます。 その品種改良の技術の一つがゲノム編集技術です。●次回以降の内容:第2回 育種・品種改良/第3回 ゲノム編集技術とは/第4回 間違った情報や誤解■飢餓はますます深刻に●世界の栄養不足人口は8億2,800万人(2021年) 栄養不足蔓延率は、2019年から2021年の間に8.0%から9.8%に悪化しています。(%)ゲノム編集食品を理解するためのお話 4回シリーズ ゲノム編集技術はSDGsの目標達成に貢献第1回食の安全「基本のお話」
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