宿題に取り組む小学生と学生ボランティアさん地域のつながりを生かしてつくる子どもの居場所 訪問した第4水曜日の午後3時、雨上がりの会館には、すでに多くの子どもが宿題に取り組んでいました。長机にドリルの宿題を広げた子どもたち。そこに寄り添うのは、大阪教育大学の学生たちと、元教師の住民ボランティア。ほかにも会館入口の見回りや受付、軽食の受け渡しなどに多数のボランティアが参加されていました。 食事づくりを担当するのは、保育園の調理師でもある男性です。「とまとちゃん福祉基金のおかげで、食材が充実できました」とにっこり。子どもたちも「おいしかった!ありがとう!」とにっこり。帰りにお土産のお菓子をもらったら、会館前の神社へ駆けていきます。立派なクスノキがある境内に子どもたちの歓声が響きます。 普段は寂しい境内が、カフェの日ばかりは賑やかになります。「子どもたちの成長には遊びも必要ですから」と前田さん。スタートから1年半、「しゅくだいカフェ」は口コミが広がり、今では地元小学校の3人に1人の生徒が足を運ぶ居場所になりました。 ぞくぞく集まる子どもたち当日参加されていたスタッフさんと代表:前田さん(後列右から2人目)TOMATOサポーター登録の詳細はこちらから10cocoNi+(ここにおいでよ) 活動地域:柏原市未来へつなごう!とまとちゃん福祉基金組合員サポーター随時募集子どもたちのサポートを目的とした地域での活動が広がり、継続できるよう支援します。一口100円からサポートできます。軽食と宿題で、お腹と頭を満たす軽食と宿題で、お腹と頭を満たす「しゅくだいカフェ」「しゅくだいカフェ」「cocoNi+(ここにおいでよ)」は、小学生たちの宿題を見ながら、軽食を提供する学習支援活動「しゅくだいカフェ」を、月2回実施しています。代表はお寺の住職さんで、そのもとにさまざまな人たちが集まり活動が展開されています。とまとちゃん福祉基金子どもたちの口コミで広がるカフェ 「しゅくだいカフェ」は、近鉄大阪線「安堂駅」の山手にある「太平寺会館」で開催されています。代表の前田さんの本職は住職ですが、PTAをはじめさまざまな活動でつながった地域の人々とともに、このカフェを運営しています。地域では、少子高齢化、ひとり親、共働き家庭の増加を背景に、孤立化が急速にすすんでいることから、「まだ、人のつながりが残っているうちに」と、子どもの居場所となる「しゅくだいカフェ」を、2022年10月に立ち上げました。 カフェは、「学校の宿題を済ませたあと、みんなで遊ぼう」というコンセプトで第2土曜日と第4水曜日に開催。育ち盛りの子どもたちは会館に来ると、まず軽食(駄菓子、手作りおやつなど)でお腹を満たし、宿題を済ませたあと、会館前にある神社でみんなと遊びます。
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