資材運び(フィリピン) ©日本赤十字社紛争地域等で「赤十字マーク」を掲げている病院や救護員などには、絶対に攻撃を加えてはならないと国際法や国内法で厳格に定められています。またその使用については、赤十字社と法律等に基づいて認められている組織に限られています。 世界各国で様々な支援活動を行っている赤十字。その根底にあるのは「平和」への思いです。実際にどのような活動をしているのか、そして現在の世界の情勢は?実際に現地で支援活動を行った方の声もお聞きしながら、「平和」について考えてみましょう。 世界中の災害や紛争、病気などに苦しむ人々を救うため、世界最大のネットワークにより緊急時の救援や、予防活動に取り組んでいます。赤十字マークは、戦争や紛争などで傷ついた人びとと、その人たちを救護する軍の衛生部隊や赤十字の救護員・施設等を保護するためのマークです。 数か月の緊急救援の後には復興支援が始まるため、緊急救援後もその場に残り、地域の人たちが自ら立ち上がるのを支え続けます。大阪赤十字病院 国際医療救援部被災者も参加して仮設住宅建設の 緊急救援・復興支援だけではなく、長期的な視野でさまざまな開発事業にも取り組んでいます。日本赤十字社 大阪府支部国内救援課 係長河合 謙佑さんルワンダの子どもと支部職員©Atsushi Shibuya/JRCS 振興課長国際赤十字の成り立ち2お話いただいたのは…新井 清久さん 第一回ノーベル平和賞受賞者であるスイス人、アンリー・デュナンが提唱した「人の命を尊重し、苦しみの中にいる者は、敵味方の区別なく救う」を目的とし、世界191の国と地域に広がる赤十字・赤新月社のネットワークを生かして活動する組織です。 日本赤十字社は、1877年の西南戦争のさなかに設立された「博愛社」という救護団体が前身。日本政府のジュネーブ条約(赤十字条約)加入翌年の1887年、博愛社は日本赤十字社に改称し、世界で19番目の赤十字社として正式に認められました。赤十字マークについて今月の特集緊急救援国際人道法の普及等 紛争の影響を最小限に抑えることを目的とした「国際人道法」の普及活動などを行っています。復興支援開発協力教えて!赤十字のこと赤十字が行う国際活動国際活動を行う赤十字と世界の現状
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