機関誌いずみ 2023年8月号
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1日のスケジュール管理している。配付食料品の選定作業活動で使用していた車両各専門スタッフ(医療、水衛生など10人)とチームミーティング自身はロジスティクス専門スタッフとして参加他の国際機関、例えばWFP国連世界食糧計画のスタッフと打ち合わせ等モルドバ赤十字社の倉庫に行き物資の状況確認物資の配布計画を現地スタッフと相談モルドバ赤十字社の本社に行きスタッフと打ち合わせ等基本的に調整業務が多い※現地のホストファミリーや赤十字ボランティアからの相談を受ける※支援物資の配布は片道2〜3時間の場所まで行くので1日かかる時もある午前午後その他あらが4現地では具体的にどんな活動をしていましたか?「救援物資保管倉庫の管理責任者として、ロジスティクス(※)部門で活動していました。避難されている方への支援だけではなく、チームの車両や安全管理など、チームを支える役割もあり、活動は多岐に渡ります。私のミッションの1つはモルドバでの物資の配布でした。その中でも非常に大きな支援効果が出ているのが現金配布でした。彼らはお金を使って必要なものを、必要な時に手に入れることができ、生活を守るという意味でも効果がありました。」※ロジスティクス:物流、物品管理、倉庫、車両、調達などを支援活動等世界各国に行かれた中で、河合さん自身が考える平和とは?「平和は“それぞれが自分の求めている生活ができる”ということです。災害や感染症などは自然発生的なものなので、それに抗うことができません。でも紛争など人為的なところに関しては、止めることができる、コントロールできるはずだと思っています。日常を人間が壊す行為は決して平和ではありません。」今後、力を入れていきたい活動は?「バングラデシュ、ネパールなどの支援活動では日本赤十字の医療チームの一員として参加していましたが、今回、初めて国際赤十字のロジスティクスの専門スタッフとして1人で派遣され、10か国以上の紛争地域での人道支援と他の支援活動の違いは?「決定的な違いは、紛争は避難民がいつ通常の生活に戻れるのかわからない。終わりが見えない支援活動ということです。活動中も“モルドバが次のターゲットになるのでは?”という噂もあり、すぐに逃げることができるような訓練や、避難プランをチームでも作っていました。紛争は自然災害とはまた違う緊張感が毎日続いていました。」

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