子育て相談 コーナー第2回第2回〜〜あともうすこしがんばれ!スタート!トイレできたよカードできたらシールをはってねゴール!●2歳9か月ですが、なかなかトイレでしてくれません。行きたがらないことの方が多く、行っても出ないし、すぐにトイレから出たがります。どうすすめればいいでしょうか?(Aさん) 4歳ですが、トイレの失敗が多くオムツが外せません。どうすればいいでしょうか?(Bさん) トイレトレーニングが思うように進まないのは、親にとって、とても大きな心配ごとのひとつですよね。トイレトレーニングに大事なことは、周りと比べないということです。子どもの発達には個人差があるので、他の子のオムツが取れたと聞いても焦る必要はありません。子どもがまだトレーニングをする気になっていないときに無理に始めると、トイレに対する拒否感が強くなってしまう恐れがあります。できれば親子ともに心と時間の余裕があるときにスタートするのが望ましいでしょう。 子どもがトイレに行きたがらなかったり、なかなかトイレでしないというのは、トイレに対して恐怖心を持っていたり、嫌なイメージがあるのかもしれませんね。そのような場合には、絵本や動画を使ったり、親が具体的にやり方を見せたりしながら、「トイレは楽しい場所」と伝える工夫をしてみてはどうでしょう。トイレにカレンダーを用意し、排泄できたらごほうびシールを貼るようにすると、やる気になる子どももいます。 トイレで排泄ができるようになっても、またおもらししてしまったり、うまくできたりできなかったりするものです。遊びに夢中になってしまってトイレに行くタイミングを逃したり、膀胱の機能がまだ十分育っておらず、おしっこをたくさん溜められないこともあります。トイレの失敗が繰り返されると、着替えや掃除も大変で、イライラしてしまうこともあるかもしれません。でも、そういうときにも叱らないことが大切です。怒られるのが怖くて、いつまでもオムツをしたがる子どももいます。親としても失敗されるのが嫌で、なかなかオムツを外せないということもあるでしょう。何度失敗してもいいのです。失敗しながらだんだんできるようになっていきます。トイレでうまくできないことが続き、親子ともに疲れきってしまうなら、思い切ってトイレトレーニングをお休みしてみる手もあります。焦らずゆっくりいきましょう。 子どもにとっても「自分でおしっこやうんちができた」という成功体験は、自己肯定感につながり、自分でコントロールすることを覚えていく土台になります。親だって、いつも良い親でいるのは難しいものです。周りの友だちに愚痴ったり、カウンセラーに相談してみたり、ひとりで抱え込み過ぎず、長い目で見ながら、子どもの成長の一番の応援団になれるといいですね。臨床心理士、公認心理師、大阪市こども相談センター カウンセラーFLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク理事※組合員からの相談は、文字数の関係で文章を一部割愛、編集させていただいております。 ※第3回は12月号に掲載予定です。お答えいただいたのは…フェリアン 下地 久美子さん3月号で募集した組合員の子育てについての悩みや疑問などから、専門家にお話を伺いました。3回に分けて掲載いたします。11組合員からの投稿●周りと比べない。長い目で見ながら、周りと比べない。長い目で見ながら、焦らずゆっくりいきましょう!焦らずゆっくりいきましょう!子どものトイレトレーニングについて子どものトイレトレーニングについて〜〜
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