機関誌いずみ 2024年1月号
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大阪いずみ市民生活協同組合理事長勝山 暢夫2 年頭にあたり、組合員ならびにご家族のみなさまに新年のご挨拶を申し上げます。また、お取引先や関係諸団体のみなさまには、生協の事業・活動へのご理解とご支援に厚く御礼申し上げます。 昨年は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、コロナ禍前の日常を少しずつ取り戻した年でした。3年半におよぶコロナ禍は、事業継続上の大きな困難をもたらしましたが、組合員のみなさまのご理解をはじめ、生産者やお取引先のみなさまのご協力と、生協で働く職員・社員の奮闘のおかげで、なんとか組合員のくらしを支え続けることができました。深く感謝いたします。 世界では、「ロシア・ウクライナ戦争」の継続による深刻な状況や、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区で発生している軍事衝突により、争いを望まない多くの一般市民が甚大な被害を受けています。国際人道法では、民間人を巻き込む無差別攻撃は禁止されており、また人質を取ることも許されていません。一刻も早い停戦と被災者の救援が迅速にすすむことを強く願います。いずみ市民生協では、昨年末からユニセフ・ガザ人道危機緊急募金に取り組み、支援活動に参加しています。世界中で政治的・軍事的な緊張が高まっている今こそ、いずみ市民生協は「平和とよりよい生活」を掲げ、今年もみなさまに「くらしに笑顔」をお届けするための平和の取り組みをすすめていきたいと思います。 国内に目を向けると、円安や記録的なインフレが続き、生活必需品の値上げを含めた物価高によって、実質賃金は下落し続ける厳しい経済状況が続いています。国内外の厳しい情勢下でも、心ある多くの人々の中でSDGsやジェンダー平等など持続可能な社会への関心が高まっています。いずみ市民生協は、持続可能な未来、2030年ビジョンの実現に向けて、今年も組合員のみなさまとともに考え、積極的に行動してまいります。 昨年は、組合員およびお取引先のみなさまから「とまとちゃん福祉基金」に寄せられた募金が2,446万円にのぼり、子どもの居場所づくりや、学習支援などの活動を行う団体を支援することができました。また、ユニセフ一般募金、トルコ・シリア地震緊急募金、ガザ人道危機緊急募金に3,700万円を超える募金が寄せられました。ご厚意に感謝申し上げます。 今年こそ、世界中に平穏な日々が戻ることを心から願うとともに、新しい年がみなさまにとって健康で実り多い年になることをお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。2024年 元旦

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