機関誌いずみ 2024年2月号
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年齢層(歳)鼻づまり0470〜60〜6950〜5940〜4930〜3920〜2910〜195〜90〜4くしゃみ発作(※1)または鼻水(※2)21回以上11〜20回2.63.85.1102030有病率(%)6〜10回11.410.920.522.619.329.327.028.230.829.932.317.430.120.9スギ以外の花粉症スギ花粉症通年性アレルギー性鼻炎40501〜5回なし36.945.732.447.546.847.535.033.849.538.5松原篤ほか:鼻アレルギーの全国疫学調査2019(1998年,2008年との比較):速報─耳鼻咽喉科医およびその家族を対象として─.日耳鼻2020;123:485-490.より花粉症重症化ゼロ作戦検索中等症軽症無症状1日中完全につまっている鼻づまりが非常に強く、口呼吸が1日のうちかなりの時間ある鼻づまりが強く口呼吸が1日のうちときどきある口呼吸はまったくないが鼻がつまっている鼻づまりはない重症度最重症重症※1 1日の平均発作回数。 ※2 1日の平均鼻かみ回数。アレルギー性鼻炎症状の重症度分類年齢層別有病率(2019年) 子どもの花粉症は年々増えており、大人の発症率とほぼ変わりません。特にスギ花粉症は、花粉が飛散する時期(1月下旬〜4月)と風邪やインフルエンザなどが流行する時期と重なり、症状も似ているため、判断が難しいかもしれません。また、幼児は症状を具体的に伝えることが難しいため、まわりの大人が注意して見守りましょう。 熱はないのに「くしゃみ」や「鼻水」が止まらない場合は、花粉症かもしれません。花粉症では「目のかゆみ」を伴うことが多いので、異変を感じたら、自己判断せず、医療機関で診断してもらうことが大切です。子どもでも花粉症になるの?花粉症は重症化すると…? 花粉症かな?と思ったら、我慢せずに医療機関で受診することが大切です。花粉症は重症化すると頭がぼーっとしたり、寝不足やストレスから集中力や思考力の低下など、日常生活への影響も大きくなります。 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では「花粉症重症化ゼロ作戦」というキャンペーンをスタートし、正しい花粉症の予防法について広くお知らせしています。また、スギ・ヒノキ花粉症に対するアレルゲン免疫療法の開発を行うなど、さまざまな予防・治療方法について、今後の進化も期待できます。

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