機関誌いずみ 2024年3月号
3/16

親から子ども、上司から部下、先輩から後輩など、怒りは力の強いところから弱いところへと流れるため、ハラスメントにつながる可能性があります。身近にいる人がイライラしていると、自分まで鬱陶しい気分になってしまいます。喜怒哀楽の感情は周りに伝染します。家族、恋人、子ども、友人など「言わなくてもわかってくれているはず」などの思い込みが働きます。怒りは強いエネルギーを持っています。不満や劣等感、悔しさなどの負のエネルギーを建設的な方向に向けることで、パワーになる可能性もあります。今月の特集 誰しも、他人に対してこうあってほしいという価値観があり、「〜すべき」「こうあるべき」という「べき」を持っています。それが、思い通りにならないことで、怒りの原因になる場合があります。 例えば、あなたが「待ち合わせ時間の5分前には集合するべき!」と考えているとします。しかし、約束相手が集合時間ギリギリに到着すると、自分の考えと現実にギャップが生まれ「遅い!」とイライラするかもしれません。 子どもはこうある「べき」、学校はこうある「べき」、時間はこう使う「べき」など… 色々な「べき」はありますが、自分の思う理想の「べき」と相手の思う「べき」は違います。 その「べき」=価値観にズレがあると、そのギャップで感情的になったり、イライラしたりするなどフラストレーションが溜まります。自分や相手の「べき」を把握することで、自分の感情を上手にコントロールできるようになるのです。強いところから弱いところへ流れる怒りには4つの性質があると言われています。伝染しやすい「怒りの性質」12343身近な対象ほど強くなるエネルギーになるあなたの怒りの原因になっているかも「べき」を把握しましょう

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る