機関誌いずみ 2024年4月号
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TOMATO地域の人たちが作ってくれた「鬼の的当て」サポーター登録の詳細はこちらからスタッフのみなさん(右端:代表の森さん)高校生、大学生、元教師、アメリカ在住の英語教師、大学や小学校の先生なども参加10とまとちゃん福祉基金組合員サポーター随時募集子どもたちのサポートを目的とした地域での活動が広がり、継続できるよう支援します。毎月一口100円からサポートできます。大泉緑地公園(堺市北区)沿いの幹線道路に面したにぎやかな通りに、ひときわ目立つ「マリリンの家」の看板。付近を歩くだれの目にも止まります。それだけで元気な子ども食堂が思い浮かびます。ひとり親家族の情報交換会 とくに2年間続けた情報交換会では、不登校、発達障害、放課後デー、支援学校などの話題の中で、「ひとり親支援の必要性がはっきり見えてきた」と森さん。 情報交換会の午後6時。「お腹減った!」と駆け込んでくる子どもたち。それに続く若いママを、マリリンの家は笑顔で迎えます。食事を済ませると、隣の部屋で自由な時間を過ごします。今日は、近所の人が作ってくれた鬼の的当てゲームに、子どもたちは夢中です。また、ダンスが得意なお兄さんが、ピップホップを教えてくれました。 「いろんな人の特技が、学びのチャンスが少ない子どもにも経験になる」と、森さんの「発想力」「つなぐ力」が、ここでも発揮されます。ときにはたまったストレスを吐き出す親に、スタッフが聞き役にまわることもあるとか。 次回は親子で和菓子作りです。行政だけでは届かない地域課題に、居場所のコミュニティが手を差し伸べます。未来へつなごう!とまとちゃん福祉基金マリリンの家 地域:堺市北区「発想力」「行動力」「つなぐ力」の3つの力 「人のためになる仕事がしたい」。高校生のとき日本赤十字社の活動に参加していた森重子さんは、「いま、マリリンの家でその夢を実現した」と微笑みます。2016年にスタートしたマリリンの家は、「発想力」「行動力」「つなぐ力」の3つの力を大切にしながら「日本一の子ども食堂」をめざしてきました。 マリリンの家の目標は「大人も子どもも夢を持って生きよう」です。加えて、「来る者は拒まず」の森さんの人柄に、約25人のボランティアが集まり、創意工夫と、それぞれの特技や長所が生かされた子ども食堂を、コロナ禍でもほとんど休まず継続してきました。 地元にとどまらず、東日本大震災の岩手県陸前高田市・大船渡市にも支援に入り、いまも続く交流が今日のメニュー「三陸産わかめの酢の物」にも結びついています。石川県能登半島地震でも、いち早く募金やスタッフがボランティアに入り、「行動力」「つなぐ力」が発揮されました。 とまとちゃん福祉基金は、子ども食堂、ひとり親家庭の情報交換会の食材や備品消耗品費を支援していますが、「英語(幼児・小学校クラス)」「書道」「百人一首」「写経」「手芸」「将棋」「カフェ」など、地域の高齢者から子育て世代まで、幅広い人たちの居場所となっています。〝日本一の子ども食堂〟をめざず〝日本一の子ども食堂〟をめざず「マリリンの家」「マリリンの家」

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