機関誌いずみ 2024年4月号
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睡眠の深さ睡眠時間浅深12234 4月より新生活が始まり、慣れない環境での毎日に疲れが溜まってきていませんか?疲れを取るためには、しっかりと睡眠を取ることが大切です。「質の高い眠り、十分な睡眠時間の確保」。これこそが毎日をイキイキと過ごすために欠かせない重要ポイントです。今回は睡眠について知り、自身の健康づくりに役立てましょう。レム睡眠レム睡眠ノンレム睡眠ノンレム睡眠第1周期(約90分)第2周期第3周期第4周期レム睡眠レム睡眠ノンレムノンレム睡眠睡眠お話を聞いたのは耳原総合病院 健診科 部長松浦 英夫先生主な専門領域:公衆衛生学・予防医学・産業衛生学主な認定資格:医学博士/社会医学系専門医・指導医/日本公衆衛生学会認定公衆衛生専門家/日本医師会認定産業医 他所属学会:日本人間ドック学会/日本公衆衛生学会/日本結核・非結核性抗酸菌症学会眠ることができる時間には眠ることができる時間には限りがあります。限りがあります。身体が必要とする睡眠時間以上に眠ると、睡眠の質が低下します。必要な睡眠時間は年齢によっても変化します。実際に眠れる時間は、加齢により徐々に短くなっていきます。必要な睡眠時間は季節によっても変化します。日長時間(日の出から日の入りまでの時間)の関係で、冬は夏に比べ10〜40分程度、睡眠時間が長くなります。睡眠には個人差があります。睡眠には少なからず個人差があり、持病等によっても状態が変化する可能性があるため、ここに書かれていることが、すべての人に当てはまるとは限りません。 睡眠は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という2つの状態があります。 眠りにつくと、初めにノンレム睡眠が現れ、時間とともに段々と深くなり、深い睡眠状態がしばらく続きます。 その後、眠りが浅くなっていき、1回目のレム睡眠へと移行します。入眠後から最初のレム睡眠がやってくる時間はおよそ90分といわれています(個人差はあります)。 このレム睡眠とノンレム睡眠が交互に現れる睡眠サイクルが起床するまでに何度か繰り返され、徐々にノンレム睡眠の間隔が短く、反対にレム睡眠の間隔が長くなっていき、自発的な目覚めにつながります。今月の特集人生の1/3は睡眠時間睡眠を知って、質を高めよう!睡眠のしくみを知ろう睡眠の基本的な4つの特徴

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