機関誌いずみ 2024年4月号
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睡眠不足による障害成人後は加齢とともに必要な睡眠時間が減少していきます。もちろん個人差があるので正解はなく、6時間未満で問題がない人もいれば、8時間以上必要とする人もいます。ただし、高齢世代は、布団に入っている時間が8時間以上だと死亡率が上がるといわれています。長い時間床に就くことは健康を害するリスクがあるのです。小学生中学・高校生20〜30歳代45歳前後65歳前後● 肥満● 高血圧● 糖尿病● 心疾患● 脳血管疾患● 認知症約9〜12時間約8〜10時間約7時間約6.5時間約6時間● 仕事の作業効率・● 幸福感の低下学業成績の低下● うつ● 精神障害の発症リスクを高める情動不安定今月の特集3 厚生労働省の「令和元年国民健康・栄養調査」の結果によると、1日の平均睡眠時間が6時間未満の人の割合は、39.1%(男性37.5%、女性40.6%)であり、特に男性の30代〜50代、女性の40代〜50代では、4割以上を占めています。1人ひとりの十分な睡眠を確保することは、国民全体の重要な課題となっています。 では、毎日何時間、睡眠を取ればいいのでしょうか?最適な睡眠時間の目安を世代別に見てみましょう。 睡眠不足は、不規則な生活習慣や仕事などのストレス、食生活の乱れなどさまざまな原因によって起こります。睡眠不足の状態が続くと、力や判断力が低下し、多くの支障を招きます。身体的障害日常障害精神的障害最も効果的な睡眠は1日何時間?睡眠時間の現状は?睡眠不足になると何が起こる?

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