機関誌いずみ 2024年5月号
10/16

TOMATO今回参加したスタッフさんたち(左から2人目:代表・大里さん)サポーター登録の詳細はこちらから長机卓球を楽しむ参加者10とまとちゃん福祉基金組合員サポーター随時募集子どもたちのサポートを目的とした地域での活動が広がり、継続できるよう支援します。毎月一口100円からサポートできます。子ども食堂とは違った課題に向き合って 不登校の子どもの数は年々増えており、社会問題化しています。基金が支援する団体でも、この課題にとりくむ団体数は年々増加しています。しかし、どのような方法で子どもたちを受け入れるのか、どうしたら子どもたちの心に寄り沿った居場所にできるのかなど、さまざまな壁に突き当たっているのが実態です。 居場所を作っても、子どもたちが毎回来るとは限りません。子どもたちの思いも見えにくいなど、子ども食堂とは違う課題が見えてきます。 訪問した2月中旬。学習をはじめ多目的に活用できるよう購入した長机を並べて、本日参加した数名は、卓球で交流を深めました。「子どもや親に負担をかけず、居場所を運営しながら、思い切ったイベントや必要な備品を揃えられるのも、とまとちゃん福祉基金があればこそ」と大里さん。「活動をもっと充実させるために、同じ問題に取り組む団体と交流し、情報交換ができたら」と、活動のステップアップをめざします。府内最南端で、不登校の子どもと府内最南端で、不登校の子どもと保護者サポート「いずみさき」保護者サポート「いずみさき」「いずみさき」(親の会「しおかぜ」)は、不登校の子どもや保護者のサポートを目的に2018年に団体を立ち上げ、泉南郡岬町を拠点に活動しています。未来へつなごう!とまとちゃん福祉基金いずみさき 地域:岬町毎週土曜日に居場所活動 「いずみさき」は、1993年まで小学校で、現在は「岬の歴史館」となっている施設内の集会所を借りて、不登校の子どもと親の居場所を開催しています。決して交通の便がよいとは言えない地域ですが、毎週土曜日の1週目から3週目は、子どもたちの学習・遊びや交流の場として、4週目は、保護者の会の活動の場となっています。 代表の大里武智さんは、「PTA活動に関わる中で、子どもの不登校の現実が見えてきました。しかし、この実態に対して、だれかが何か対策をしているのか、と考えると不安が募って…」と、活動を始めたきっかけを振り返ります。 ご自身も元教師だったので、教師仲間でもあった前代表と語り合ううちに、「お互いの経験を生かせる居場所ができたら」と構想が膨らみました。ところが、前代表の急な不幸により、大里さんが代表として活動の中心を担うことになりました。

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る