機関誌いずみ 2024年8月号
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※いずみ市民生協も公益財団法人 第五福竜丸平和協会賛助団体会員に加入し、活動を支援しています。住所:東京都江東区夢の島2丁目1-1東京メトロ有楽町線、JR京葉線、りんかい線、『新木場駅』下車、徒歩10分堺東本部1Fロビーの展示大石さんより寄贈された模型船大石又七さん今回お話をしたことはほんの一部ですが、記事を読んで、第五福竜丸の実相を少しでも知っていただけるとうれしいホームページはこちら今月の特集5「第五福竜丸」の乗組員大石又七さんといずみ市民生協 大石又七さんは、第五福竜丸の乗組員でした。被ばくした当時の経験は想像を絶するもので、思い出すのも辛いものでしたが、1983年、当時の体験を話してほしいと、中学生たちが大石さんに熱心に連絡をしたことが、被ばくの証言者として活動を始める出発点となりました。 その生徒たちに展示館で事件の話をしたところ、そのなかに目の見えない生徒がいました。船の形やようすが見えないので、その子にもわかってほしいと考えて、模型船を作ることを思いつきました。半年ぐらいで完成させ、学校に寄贈をしたら大変喜ばれました。この模型船を通じて「ビキニ事件」を子どもたちに伝えていくことは大きな意味があると考えました。その後も模型船を作りながら、全国各地で被ばく体験、核兵器の脅威についてお話をしました。 1993年、いずみ市民生協は大石さんに「3.1ビキニデー学習会」の講演を依頼しました。その際に参加者が熱心に大石さんの話を聞いていたことに感銘し、第五福竜丸の模型船を寄贈いただきました。現在、堺東本部1Fロビーにて展示されています。 大石さんは2021年3月7日に享年87歳でお亡くなりになりました。いずみ市民生協では今後も大石さんの遺志を受け継ぎ、引き続き平和活動に取り組んでいきます。大石さんの思い(著書:「第五福竜丸とともに」より引用) 核兵器は私たちの目には触れないけれど、世界のどこかで今でも配備されています。ボタン一つで狙っている相手国に飛んでいける時代になり、私たちが被ばくしたときよりもはるかに危険な時代です。 私は、若い人たちにぜひ、こうした核兵器の恐ろしさを知っていただきたいのです。そして同時にどうやったらなくしていけるのか、考え、どんな小さなことでもいいから行動してほしいと思います。読者の組合員へメッセージです。世界では国家間の対立など争いが絶えません。時々でいいから、1人でも多くの方が平和について考えてみよう、感じてみようということを思っていただけること、周りに伝えていただくことが第一歩だなと思います。東京にお越しの際は、夢の島の第五福竜丸展示館にぜひお立ち寄りください。戦争体験者の文章を読んで、平和について考えてみましょう毎年多くの反響をいただいている、私の戦争体験に今年も多くの方が寄稿してくださいました。当時の体験と思いをぜひご覧ください。都立第五福竜丸展示館私の戦争体験第46集を発行しました。

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