第125回6ています。 ○PFOSとPFOAについて、毎日摂取しても問題がないと推定される量の基準値が示されました。 いずれも体重1キログラム当たり20ナノグラム(ナノは10億分の1)としています。 ○リスク管理機関(厚生労働省、農林水産省、消費者庁)に対して、今回設定した基準値を踏まえた適切なリスク管理を速やかに行うことを求めています。詳細はこちら https://www.fsc.go.jp/osirase/pfas_health_assessment.html↑「遺伝毒性(がんの直接の要因)はない」「腎臓がんや乳がんとの関連についての証拠は 限定的・証拠不十分」とされています。「くらしに迫るPFAS汚染」? ? テレビ等の影響で不安に思われている方も多いのではないでしょうか。■くらしを支えるPFAS PFASは、人工的に作られた有機フッ素化合物の総称です。水や油をはじき熱に強いという特性があり、1940年代から利用がはじまり、1万種類以上あると言われています。 焦げつきにくいフライパンや防水服、泡消火剤、食品容器包装や光ファイバーなどくらしの様々なシーンで幅広く利用されています。■PFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)は製造や輸入が禁止されています PFASには様々な種類がありますが、すべてが危険視されているわけではありません。PFASの内、古くから使われてきた PFOSとPFOAは、環境中での残留性や健康影響の懸念から、日本を含む多くの国で製造・輸入等が禁止されています。PFOSとPFOAは、新たに製造されていませんが、分解されにくい性質があるため、今も環境中に残っています。■内閣府食品安全委員会が、PFASの健康影響評価書を確認(2024年6月25日) ○通常、食品を通じて摂取される程度のPFOSやPFOAによって、著しい健康影響が生じる状況にはないとし■水道水は検査されています 大阪広域水道企業団でも、原水、浄水、水源などを定期的に検査しています。水道水中のPFOS、PFOAの濃度は、国の暫定目標値を十分に下回っており、安全性に問題がないことが確認されています。 また、高度浄水処理過程の活性炭処理が有効であることがわかっています。■フライパンに使用されるフッ素樹脂PTFE フッ素樹脂PTFEは、PFOSやPFOAとは異なり水溶性ではないため、体には取り込まれないと考えられています。仮に、コーティングがはがれて飲みこんだとしても、体内に吸収されることはなく排出されます。また、発がん性は指摘されていません。将来的に環境や人への影響が懸念される重大な問題です。引き続き情報収集していきます。PFAS(ピーファス)について食の安全「基本のお話」
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