子育て相談 コーナー第6回第6回〜〜●小さな子どもを相手に本気で怒ってしまいます。イヤイヤ期は終わりつつありますが、日によります。どうすれば日々穏やかに過ごせるのでしょうか? (Aさん)子どもが言い返してくるようになり言うことを聞いてくれません。言うことを聞かせようとするのが間違っているのでしょうか?イライラしてしまい穏やかに子育てできません。 (Bさん) 小さい子どもがいると、どうしてもイライラすることが多く、本当は日々穏やかな気持ちで過ごしたいと思っているのにそうできないのはつらいですよね。 そんなときは、出来事をどのように捉えるかで、見え方が違ってくることがあります。例えば、反抗期の子どもに対して「この子は反抗ばかりして、将来どんな大人になるか心配だ」と思うと落ち込みますが、「反抗期は成長の証。よくここまで元気に育ってくれたものだ」と思うと、反抗されてもそれほど気にならないかもしれません。 「〜するべき」「〜でなければならない」という気持ちが強いと、出来事を嫌なこと、不安なことと捉えやすくなります。「子どもには常に優しく笑顔のお母さんでいなければならない」と思っていれば、お昼に子どもと公園で遊んで疲れてしまい、夕方に子どもに不機嫌な態度を取ってしまった自分を許せなくなります。 出来事を減点主義で考えると、「あれもできなかった」「これもできなかった」と、できなかったことにばかり目が向きがちです。何でも完璧にすることは不可能です。できなかったことよりも、できたことに目を向ける習慣をつけてみてはいかがでしょう。例えば、夕方疲れて不機嫌になってしまったけれど、昼間は公園で子どもと楽しく遊ぶことができたという風に考えてみましょう。 上手に気分転換をすることも、イライラを軽減し穏やかな気持ちを取り戻すのに役に立ちます。あなたはどんなストレス対処法を持っていますか。 笑うことは心を開放してくれます。動画やお笑い番組を録画して繰り返し観るのもいいですね。笑うのもしんどいと思うときには、思いっきり泣きましょう。涙には癒しの効果があります。泣けるドラマや映画を観るのもおすすめです。子どもを寝かせた後にゆっくりお風呂に入る、アロマやお香を焚いてリラックスするのもいいでしょう。イライラした気分を発散させるには、ヨガやストレッチなど体を動かすのも効果的です。 ときには子どもを祖父母やパートナーなどに預けたり、託児サービスを利用するなどして、1人の時間を持つことも大切です。いつも頑張っている自分にご褒美をあげましょう。そうすることで笑顔が増えたら、きっと家族の幸せにもつながるのではないでしょうか。臨床心理士、公認心理師、大阪市こども相談センター カウンセラーFLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク理事※お寄せいただいた投稿は、文字数の関係で文章を一部割愛、編集させていただいております。次回は12月号にて掲載予定です。参考文献:窪田容子・津村薫「親子でストレスに強くなる方法」 三学出版お答えいただいたのは…フェリアン 下地 久美子さん3月号で募集した組合員の子育てについての悩みや相談から、専門家にお話を伺いました。13組合員からの投稿●上手に気分転換して、上手に気分転換して、いつも頑張っている自分にご褒美をあげましょう!いつも頑張っている自分にご褒美をあげましょう!日々穏やかに過ごすために日々穏やかに過ごすために〜〜
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