大阪いずみ市民生活協同組合理事長勝山 暢夫2 年頭にあたり、組合員のみなさまならびにご家族のみなさまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。また、お取引先や関係諸団体のみなさまには、生協の事業および活動に対してご理解とご支援を賜り厚くお礼申しあげます。 いずみ市民生協は、昨年創立50周年を迎えました。これもひとえに、困難な時期にも組合員のみなさまをはじめ多くの方々の温かいご支援とご尽力に支えられたおかげであり、深く感謝申し上げます。そして、この南大阪の地で着実に成長を遂げることができましたことに、心より感謝申し上げます。 さて、令和6年元日に発生した能登半島地震発生から1年が経過しました。さらに9月には能登半島豪雨災害にも見舞われ、復旧・復興は道半ばとも言えない状況です。いずみ市民生協は、全国の生協と協力し、募金活動や物資支援・ボランティア活動を続けております。今後も被災地に寄り添い、組合員と共に息の長い支援活動を続けてまいる所存です。 昨夏の南海トラフ地震臨時情報の発表を機に、多くの方が地震への備えを再認識されたことと思います。「備えあれば憂いなし」と申しますように、みなさまの防災・減災に役立つ情報や買い置き品の提案など、事業を通じてお役に立てるよう努めてまいります。 また、ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢の悪化などで戦闘が続き、民間人に甚大な被害が発生しています。そのようななか、日本原水爆被害者団体協議会が2024年ノーベル平和賞を受賞されたことは、大変うれしいニュースでした。ノーベル委員会は、「核兵器のない世界を実現するための努力と、被爆者の証言を通じて核兵器が二度と使用されてはならないことを示した」ことを受賞理由としました。いずみ市民生協は、日本生協連をはじめ多くの生協と連携し、国際会議への代表者派遣や国際署名の取り組みなどを通じて、多くの人々が被爆体験に触れる貴重な機会を提供し、自らも学んできました。今年は被爆・終戦80年を迎えるにあたり、平和について共に学ぶ、考える、伝える活動を全国の生協と共にすすめます。 昨年も「とまとちゃん福祉基金」への多大なご支援に深く感謝申し上げます。みなさまからの2,500万円を超える募金は、この地域の子どもの居場所づくりや学習支援を担う団体の活動につながりました。また、令和6年能登半島地震災害支援募金には、5,550万円が寄せられ、9月の能登半島豪雨緊急支援募金は2,000万円を超える見込みです。温かいご協力に、心より感謝申し上げます。 2025年は国連が定めた国際協同組合年です。協同組合は、世界が直面する多くの課題を解決するために欠かせない存在であり、SDGsの達成において重要な役割を果たしていくと期待されています。いずみ市民生協も、持続可能な生産と消費、環境、福祉、平和などの分野で、より一層貢献してまいります。世界中に平穏が戻ることを心から願うとともに、みなさまにとって実り多き年となりますようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。2025年 元旦
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