機関誌いずみ 2025年1月号
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2015年実施 内閣府食品安全委員会「食品に係るリスク認識アンケート調査」参照オランダ国立公衆衛生環境研究所が、2006年に発表した「私たちの食品 私たちの健康」という報告書を参照病原性微生物(O-157等)偏食や過食アレルギー飲酒輸入食品カビ毒健康食品飲酒塩分摂取肥満野菜不足0.0%不健康な食事肥満飲酒食中毒2.0%4.0%6.0%3.5%3.0%1.6%1.0%0.3%0.3%0.1%約3日約1日約30分8.3%1週間以上男性女性10.0%国立がん研究センター「科学的根拠に基づくがん予防」参照8.0%第128回【一年間に失う健康な時間 一人当たり】8(1)食品に関して、健康のために気を付けなければならないのは、1位「食中毒」、2位「偏食や過食」(2)日本人におけるがんで、食に関わる要因は、1位「飲酒」、2位「塩分」(3)健康な時間を失う要因の1位は      「不健康な食事」1.食に「リスクゼロ」=「100%安全」はありません   ※「食」に限りません 食品やその食べ方には、なんらかのリスクが潜んでいます。水でさえ過剰に飲みすぎると、水分を腎臓で処理しきれなくなり、最悪の場合には命に関わります。2.ハザードとリスク 有害となる可能性をハザードといいます。ハザードが存在していても、必ずしも「リスクがある(有害)」と判断されるわけではありません。リスクの影響は、使用方法や量が関係します。お酒は飲みすぎると、がんや様々な病気の原因になり健康を害する恐れがありますが、少量では、あまり心配しなくてもいいとされています。お酒の場合、ハザードは「健康への懸念」で、リスク評価は「少量では、健康への懸念は小さい」になります。3.私たちが、気を付けなければならないリスク リスクは「あるか」「ないか」ではなく、「どのくらいの大きさか」で判断します。4.現在、流通している食品は、食品安全行政の下、リスク管理されています。 加熱、手洗いなど食中毒予防の基本をおさえ、いろいろな食品をバランスよく食べていれば、とりたてて不安になる必要はありません。食に関わるリスク食の安全「基本のお話」

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