子育て相談 コーナー第8回第8回〜〜臨床心理士、公認心理師、大阪市こども相談センター カウンセラーFLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク理事※お寄せいただいた投稿は、文字数の関係で文章を一部割愛、編集させていただいております。お答えいただいたのは…フェリアン 下地 久美子さん2024年3月号で募集した組合員の子育てについての悩みや相談から、専門家にお話を伺いました。4歳の子どもがいますが、ご飯をなかなか食べない、片付けをしない、自分の思い通りにいかないと気がすまないなど、注意してもなかなかいうことを聞きません。それだけでなく、そこに夫がいると怒鳴ったり、明らかに不機嫌になったり、悪循環でよくケンカになります。子どものために言っているとはいえども、言い方がきつすぎます。夫への対応はどうすればいいでしょうか。 子どもが生まれると、お互いの役割が変化し、夫婦関係がギクシャクするというのをよく耳にします。どうしても子ども中心の生活になり、夫婦二人で会話をする時間も減りますし、話すことと言えば子どものことと用件だけになっているというご家庭もあるのではないでしょうか。 夫婦で子育てに対する考えが違うという場合もあります。夫が子どもは小さいうちから厳しく育てなければという考えを持っていれば、子どもの言うことをよく聴き叱らない妻に対して、イライラすることがあるかもしれません。反対に妻の方は、細かいことで怒ってばかりいる夫の対応に不満を感じることでしょう。 些細なことのように思われるかもしれませんが、このような小さな「ズレ」を感じたときに、夫婦で話し合うことは今後の夫婦関係を安定したものにするためにもとても重要なことです。 気になることがあったときは、夫婦で話し合う時間を取りましょう。忙しくてとてもそんな余裕はないと思われるかもしれませんが、週末子どもを寝かしつけた後とか、時には子どもを預けて、夫婦でランチをしながらというのもいいですね。お互いリラックスした状態で話し合える時間と場所を確保しましょう。 話し合いで何より大事なのは、まず相手の言い分をよく聴くということです。何が何でも自分の主張を通そうとしたり、相手を非難しないように気をつけましょう。お互いの意見を聞いた上で違いを明らかにし、どこまで譲れるか、なぜそれが問題だと感じるのか、納得がいくまで話し合えるといいですね。一度にすべてを解決するのは不可能です。何度も話し合いを重ね、夫婦にとって一番いいところに収めるには、双方の努力が必要となります。 どうせ言っても変わらないし、話し合うだけ無駄と思ってしまうと、関係はそこで止まってしまいます。また「自分さえ我慢すれば」と、どちらか一方に合わせる関係も、いつか歪みが生じます。大きな溝ができる前に、気になることがあれば早めに話し合える関係を築いておきたいものですね。夫婦それぞれの違いを尊重し、受け入れることができれば、絆はより強まることでしょう。13組合員からの投稿●気になることがあったときは、気になることがあったときは、 夫婦で話し合いましょう! 夫婦で話し合いましょう!パートナーとの考え方の違いパートナーとの考え方の違い〜〜
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