福祉基金だよりvol.8
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2022.3活動地域堺市堺区活動内容お弁当配布活動地域高石市活動内容お弁当配布学習支援活動地域貝塚市活動内容お弁当配布関西大学 人間健康学部 人間健康学科 准教授マミーハウスちぐさ子ども食堂Ch∞se(チューズ)ゆやっこ食堂リトルツリーみんなの家子ども食堂 どれみふぁそ貝塚北校区福祉委員会 社会的養護という言葉があります。ここから何を想像されますか? 社会的養護とは、保護者のない子どもや保護者に養育させることが適当でない子どもを、公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことを指します。具体的には、虐待や経済的な理由などが挙げられますが、日本全体で約42,000人もの子どもたちが社会的養護のもとで、実の親と離れて生活しています。 その社会的養護は、大きく2つに分類されます。ひとつは施設養護。児童養護施設や乳児院などの施設で子どもを養育します。もうひとつは家庭養護。特別養子縁組や里親、ファミリーホームなどの家庭的な環境で子どもを育てる取り組みです。日本政府においては、大規模施設よりも小規模施設での養育、施設での養育よりも家庭での養育を推進しています。 これらの背景には、社会的養護における国際動向を見逃すわけにはいきません。そもそもわが国も批准している「児童の権利に関する条約」(子どもの権利条約)において、社会的養護は里親委託や養子縁組を優先するように規定されています。さらに、2009年に国連が決議した「児童の代替的養護に関する指針」では社会的養護が必要な場合は、「安定した家庭を子どもに保障すること、および養育者に対する安全かつ継続的な愛着心という子どもの基木の実キッズダイナー(八戸ノ里)いいねきーたん子ども食堂活動地域堺市堺区活動内容お弁当配布活動地域東大阪市 活動内容子ども食堂子どもの居場所活動地域岸和田市活動内容お弁当・食材配布活動地域羽曳野市活動内容子ども食堂子どもの居場所活動地域堺市西区活動内容お弁当配布子ども食堂学習支援活動地域貝塚市活動内容子どもの居場所活動地域堺市東区活動内容お弁当配布とまとちゃん福祉基金2021年度支援団体の活動におじゃましました!英彰子ども食堂 ここなら社会的養護の支え手でもある「とまとちゃん福祉基金」福田 公教本的なニーズを満たすことの重要性」を強調しています。  しかしながら、日本の社会的養護は、その約20%が家庭養護(里親・ファミリーホーム)となっており、OECD諸国のなかでは最低の水準となっています(例えば、オーストラリアは約90%、アメリカは約80%、イギリスは約70%となっている)。もちろん、社会的、文化的背景は国によって違いますが、日本には、里親を増加させ、質の高い里親養育を実現させていくことが大きな課題となっていることは明らかです。 さらに「児童の代替的養護に関する指針」では、「家族分離は最終手段とされるべきであり、可能な限り、一時的なものにするべき」とされています。このことは、子どもの措置先として、施設養護や家庭養護かという議論とは別に、地域において課題を抱える子どもや家庭を、どのように支えるのかという点も考慮していくことの必要性を表しています。子どもの居場所づくり事業としての子ども食堂や地域における学習支援などは、社会的養護の子どもを主たるターゲットにしているか否かにかかわらず、地域において社会的養護を必要とする子どもを下支えしていると考えることができます。このように、とまとちゃん福祉基金は、社会的養護の支え手でもあるのです。8とまとちゃん福祉基金だよりVol.

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