食の安全学習パンフ2021年
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OHH大小9大健康への影響 「化学物質」という言葉は、「天然物に対して、工業的に合成した物質 しかも危険なもの」というような意味で使われる場合もありますが、広辞苑は「元々このような意味はない」と指摘しています。「元素」 化学物質を分解すると、それ以上簡単には分解できない「元素」とよばれる物質になります。〈元素の例〉 水素(H)酸素(O) 炭素(C)カルシウム(Ca) 鉄(Fe)など「化合物」 2つ以上の元素が組み合わされてできる物質を「化合物」とよんでいます。〈化合物の例〉  水(水素、酸素)        ブドウ糖(炭素、水素、酸素) 野菜や果物に含まれるビタミンCも化学合成されて食品添加物として使用されているビタミンCも同じものです。 食品を食べることで人の体内に入った化学物質は、体の働きにより分解されたり、尿と一緒に外に出るなど、ふつうは体内にたまり続けることはありません。野菜に発がん物質が含まれているといっても普通の食事(量)ではまったく問題になりません。反対に野菜は発がんリスクを抑える効果があることがわかっています。 しかし、摂る量が一定量を超えると体に影響が現れます。どんな食品も度を超して大量に食べると健康を害することになります。どのくらいの量なら体に影響を与えないか、その量は化学物質ごとに異なります。ADIヒトのADIは動物の無毒性量の100分の1実際の摂取量ADIの100分の1無毒性量致死量(2)化学物質にはもともと自然にあるものと、人間が作り出したものがあります。摂取量CH2OHOOHOHOHOH「すべてのものは毒である。そしてその毒性は量で決まる」毒性学者パラケルサスの有名な言葉です。1.私たちの体や食品は、化学物質からできています。(1)化学物質とは「元素」や元素の集合体「化合物」を指す言葉です。2.摂り過ぎが問題になります。3.化学物質ごとの安全な量は、どのように決めているのでしょうか。食品中の化学物質のリスク(食品添加物、残留農薬・動物用医薬品)

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