食の安全学習パンフ2021年
12/28

主な動物実験項目一般毒性特殊毒性28日間反復投与28日間繰り返し与えて生じる毒性を調べる90日間反復投与1年間反復投与1年間以上の長期間にわたって与えて生じる毒性を調べる繁殖催奇形性発がん性抗原性変異原性一般薬理体内動態*残留農薬等:農薬と飼料添加物、動物用医薬品http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/zanryu/index.html90日間以上繰り返し与えて生じる毒性を調べる二世代にわたって与え、生殖機能や新生児の生育におよぼす影響を調べる妊娠中の母体に与え、胎児の発生、発育におよぼす影響を調べるほぼ一生涯にわたって与え、発がん性の有無を調べるアレルギーの有無を調べる細胞の遺伝子や染色体への影響を調べる生体の機能におよぼす影響を調べるその物質の吸収、代謝及び排せつなどを調べる まず、動物実験で「生涯食べ続けても有害な影響が見られない最大量」を求めます。これが「無毒性量」です。 人間よりも寿命が短いラットやマウスを使い、食べてすぐの影響だけでなく、生涯にわたっての影響や発がん性、子孫への影響まで調べます。 ある化学物質を、人が一生にわたって毎日食べ続けても、健康上の問題が生じない量を「ADI」といいます。 動物と人間との違いや個人差(男女・年齢など)を考慮し、「無毒性量」に安全係数(通常1/100)をかけた値を「ADI」とみなします。 その農薬の様々な食品を通じた長期的な摂取量の総計がADIの8割を超えないように、農産物ごとに残留基準が決められています。各農薬には「使用基準」が決められており、その内容が容器に表示されます。(作物名/使用量/使用時期・回数) 厚生労働省が、実際に摂取されている食品添加物や農薬、動物用医薬品の量を調べ、基準値よりも低い値になっていることを確認しています。http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/sesshu/10(1)「無毒性量」(2)「ADI」(一日摂取許容量)(1)「残留基準」と「使用基準」(2)実際の摂取量も調べられています。例えば農薬の場合①残留基準②使用基準①マーケットバスケット方式による年齢層別食品添加物の一日摂取量調査②食品中の*残留農薬等の摂取量調査4.食品中の無数の化学物質の中で、コントロールされているのが食品添加物と残留農薬・  動物用医薬品です。 食品添加物や農薬・動物用医薬品は、食品安全委員会が健康被害リスクを科学的に評価しています。その評価に基づいて厚生労働省や農林水産省等がルールを決めて、社会全体がこれを守ることで、安全を確保するようになっています。

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る