食の安全学習パンフ2021年
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 品種改良・育種などバイオテクノロジーは、生物の遺伝子資源(様々な能力や働き)を利用して、社会や産業に貢献し、健康向上や食糧増産、環境保全をめざす技術です。<キャベツの例> 野生の植物は、実が小さかったり、毒があったりして栽培して食べるには適さないものがほとんどです。それでも栽培を続けるうちに、性質が変化したものが生まれてくることがあり、その中から、利用しやすいものを人間が選んできました。 生物は、遺伝子の変化によって性質が変化します。私たちは、その遺伝子の変化を利用して、植物の性質を自分たちにとって都合の良いもの(病気に強くてたくさん収穫でき、さらにおいしいなど)に変えてきました。181.私たちが口にしている野菜や果物のほとんどは、「品種改良」されたもので、自然界にあったものではありません。2.栽培に適した新しい品種を作ることを品種改良・育種と言います。品種改良・バイオテクノロジー遺伝子組換え食品およびゲノム編集食品(ゲノム編集技術応用食品)についての考え方

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