食の安全学習パンフ2021年
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約3日1週間以上不健康な食事肥満お酒約1日食中毒約30分一年間に失う健康な時間 一人当たり※ 日本生協連「コープ商品における化学物質のリスク管理政策」より1(1)私たちは、生きるための栄養やエネルギーを得るために食事をします。食品やその食べ方には、なんらかのリスクが潜んでいます。リスクは「ある」か「ない」かではなく、「どのくらいの大きさか」で管理します。(2)食品に含まれる化学物質のリスクは、「ハザード(危害因子)×摂取量」で考えます。ハザードは有害の(3)遺伝子組換え食品やゲノム編集食品は、今まで食べてきた食品との比較で、リスクが高まるかどうかで判断します。ゲノム編集食品は、今まで食べてきた食品と差異がないと判断されています。遺伝子組換え食品も食経験のある既存の食品と比較し、問題のない物しか流通が許可されない仕組みになっており、リスク管理されています。(1)食べ物のリスクの大きさランキング①不健康な食生活、油っぽいものの食べ過ぎや野菜や魚の足りない食事②食べ過ぎによる肥満③過度の飲酒④食中毒※食品添加物や残留農薬は、リスクが小さすぎてランク外です。可能性(どんな危害があるか)のことです。それに対して「リスク」は、使用法や量が関係します。【例】 お酒(アルコール飲料)は発がん物質です。飲みすぎると健康を害するおそれがありますが、少量では、リスクが低く、健康への懸念は生じません。お酒の場合、ハザードは「発がん性あり」で、リスク評価は「少量では、健康への懸念は生じない」になります。 オランダ国立公衆衛生環境研究所が、2006年に発表した「私たちの食品 私たちの健康」という報告書で、食べ物のリスクの大きさ(命や健康が失われる時間)をまとめました。 心臓や血管の病気、がん発症の要因とされています。喫煙や運動不足と同程度のリスクとされています。 肥満は多くの病気の要因になります。腰痛などの関節障害や痛風、睡眠時無呼吸症候群、多くのがんのリスクを高めることも指摘されています。 飲み過ぎは、臓器に悪影響を与えます。アルコール依存症の約8割の人に何らかの臓器障害が認められ、その中で肝臓障害が最も多く見られます。また、交通事故などの事故にあうリスクも高まります。 自然毒のほか、腸管出血性大腸菌やノロウイルス、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌などさまざまあります。 食品添加物や残留農薬など、食品に意図的に使用されている化学物質は、量も含めて厳しく管理されていて、「ほとんどリスクゼロ」と考えられています。本当に気をつけなければならないこと1.食品に「リスクゼロ」はありません。2.食のさまざまなリスク食のリスクについて

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