ぷるぷる肉厚! 沖永良部(おきのえらぶ=奄美大島と沖縄の間にある島)の生きくらげ。
『hana*marche(ハナ*マルシェ)』紙面担当の兵頭です。
「沖永良部生きくらげ」の取材にあたって、たくさんのご質問をいただきありがとうございました。
「どうやって育てているの?」
「どうやって食べたらいいの?下処理は必要なの?」
「日持ちはするの?」
「おいしい食べ方を教えて」
「栄養はあるの?」
などなど、270人のわトモさんに回答いただき、生きくらげを使ったことがない方がそのうち188人(約75%)も。そんなに知られてなかったんですね。
ご利用いただいているわトモさんからはあまりにも良い声が返ってくるので、『hana*marche』で宣伝を強めてきたつもりでしたが、まだまだ謎の食品だということを改めて知らされました。
という私も「どうやって栽培しているのだろう」「生きくらげの中でも沖永良部はなぜおいしいの?」など、疑問だらけ。
知り合いに聞いてみても、「生きくらげは食べたことがない」「きくらげといえば、八宝菜に入っているのしか食べたことがない」という人がほとんど。
こんなにおいしいのに、こんなにも知られていない生きくらげがかわいそうすぎて、産地取材に行くことを決めました。
今回の「みんなのわっか」ではみなさんからいただいた質問に対して、いくつか回答をさせていただきます。
質問
どんなところで どんなふうに生育してるのですか? 栽培しているのでしょうか。または自然になっているの? (60代・モリモリさん)
回答
こんな感じで、菌床で栽培しています。
くらげでもなく、海藻でもなく、きのこでした。
社長曰く、物産展で試食を出していると「くらげ?海藻?」ってよく聞かれるそうです。
きくらげを栽培している「南国きのこ苑」の末川社長。
「甘~い香りがしてくるでしょ?」と手に持っているのはさとうきびの搾りかすを発酵させた「バガス」というもの。きくらげを栽培する菌床はこのバガスで作られているんです。
「見てよ、肉厚でしょ。こんなに肉厚なきくらげは沖永良部以外にはなかなかないよ」と末川社長。
一般的にはおがくずを菌床に使っている所が多いそうですが、沖永良部では栄養のあるバガスを使っているから、肉厚に育つそうです。触ってみると耳たぶみたいにプルプルです。
質問
生協で取り扱いを見つけたら買いますが、下処理とかよくわからないままにエイヤと炒めて食べています。本当はどうやって食べるものなのか知りたいです。 (40代・せやさん)
回答
せやさん、正解です。
水洗いをして、炒め物やスープなど火を通す料理にはそのまま使ってください。サラダなどそのまま使う場合は30秒程、湯通ししてからご使用ください。
取材時に社長から「かじってみ」と菌床からとったばかりのきくらげをそのまま生でかじりました。びっくりするぐらいゼラチン質がプルプルでした。
ご家庭で食べる場合は火を通してくださいね。
話はそれますが、このきくらげのゼラチン質が化粧水に使われているそうです。
あとは石づきがあればとってください。見ても分かりにくいですが、くちゅくちゅっとした固い所があればそれが石づきです。
質問
保存期間はどのくらいもつのですか? (60代・たつのおとしごさん)
回答
冷蔵(野菜室)で1週間程度を目安にしてください。生きくらげは野菜なので、キャベツなどに賞味期限がないように、きくらげも賞味期限は設定されていません。触ってみてぬるぬるとしてきたら、傷んできてると社長に教えてもらいました。
冷凍保存もできます。湯通しして、刻んでから冷凍しておくと、冷凍のままスープや炒め物に使えるので便利ですよ。
質問
スーパーで見たことがないです。どういう栄養素があるのでしょうか。 (20代・エリックさん)
回答
「梅沢富美男さんの番組でダイエットに効果があるってとりあげられて」とテレビの反響はかなり大きいようで、取材中も注文の電話がひっきりなしにかかってきていました。
「食物繊維」がごぼうの何倍もあり、「ビタミンD」は食品中でもトップクラスだということです。
効果効能を書くのはNGなので残念ですが、女性に嬉しい成分がいっぱい含まれています。乾燥きくらげの方が食物繊維は増えるそうです。
ちなみに、一般的には乾燥きくらげを目にされることが多いと思いますが、乾燥きくらげの多くは中国からの輸入となっています。生きくらげは保存がきかないので輸入物はほとんどありません。保存性を重視するなら乾燥、食感を楽しむなら生きくらげがおすすめです。同じきくらげでも食感は乾燥と生ではまるで別物です。
質問
簡単な調理や、子どもが食べやすいレシピがあればしりたいです。 (30代・ひろたんさん)
回答
取材時に体験したものを紹介します。
驚愕!といってもいいぐらいのおいしさでした。
社長の奥さんの手づくりでごちそうになりました。
[ 材料 ]
産地レシピのため、分量が多くなっています。
[調味料]
[ 作り方 ]
沖永良部の料理屋さんで出していただいたメニューです。
さっぱりとしながらくせになります。
湯通ししたきくらげを刻み、ぽん酢をかけるだけ。めちゃめちゃ簡単にできます。
これも沖永良部の料理屋さんで出していただいたメニューです。
食感が最高でした。
なぜ、天ぷらの盛り合わせにはきくらげが入っていないのでしょう。どこかの日本料亭に教えにいこうかと思います。色が映えないからかな?
南国きのこ苑の従業員さんが作ってくれました。
湯通ししたきくらげを刻み、スライスたまねぎとあえて、青じそドレッシングをかけるだけ。
ぽん酢とはまた違って、たまねぎと青じそドレッシングがいい仕事をしていました。
トマトを入れることで色も映えますね。
刻んで、ハンバーグやカレーに入れるそう。
子どもが好きなメニューにきくらげの食感が加わって、「子どもたちも喜んで食べてます」ということです。
「生きくらげ」は『hana*marche』で毎週ご案内しています。
サラダに良し、味噌汁にも良し、炒め物にも良し、くせがなく食感を楽しめますので、ぜひいろんなメニューに挑戦してみてください。
『hana*marche』でもいろんな食べ方を紹介していきます。
みなさんの「生きくらげ」レシピも募集しています。
よろしければ、作り方(大ざっぱでOKです)と写真を投稿してください。
投稿いただいた方の中から抽選で3名様に南国きのこ社長からいただいた「南国きのこ苑の乾燥きくらげ」をプレゼントさせていただきます。ちなみに「南国きのこ苑の乾燥きくらげ」は生協では取り扱っていません。
レシピ・写真投稿の応募方法は、わトモメルマガをごらんくださいね♪
都忘れ
都忘れ
こんにちは、スタッフの都忘れです。
今回は、「生きくらげ」のご紹介です!
「生きくらげ」と聞いて、海のものとも...山のものとも...と悩んだのは私だけでしょうか?なんとな~く地味な存在 >< 。。。のイメージですよね。
みなさんからお寄せいただいた疑問の解決につながればうれしいです♪
初・体・験「生きくらげ」、私もみなさんとご一緒に勉強させてもらいます!
ぜひ、最後までお読みくださいね。