地球でくらすわたしたち全員が、「じぶんごと」として捉え、行動していく。それこそ、地球温暖化を防止するために大切なことだと考えられています。
今を生きるわたしたちだけではなく、未来を生きるわたしたちの子どもたちのために、今できること、知っておきたいことをお伝えします。
地球は、熱を逃しにくい働きをする温室効果ガスのおかげで、平均気温が快適な温度に保たれ、生命が育まれてきました。
産業革命以降、化石燃料を大量に利用し、経済の発展を遂げてきた一方で、温室効果ガスの排出が急速に増えました。これにより地球の平均気温が上昇し、世界各地で人類の生存に関わる影響がもたらされています。これが「地球温暖化問題」です。
地球温暖化の原因となる温室効果ガスには、さまざまな種類があります。二酸化炭素(CO2)は、人間の活動によって発生する温室効果ガスの代表的なもので、化石燃料を掘り出し、利用することで発生します。たとえば、車や飛行機を動かす、電気を使うことから発生します。
つまり、わたしたちの生活のあらゆる場面から、大量に温室効果ガスを排出しているということになります。
近年、気温の上昇、猛暑・暖冬、スーパー台風、ゲリラ豪雨、洪水、豪雪など、1年を通して異常気象の発生が頻発しています。
また、作物への影響、海水面の上昇による島嶼国(とうしょこく)※での国土の消失なども地球温暖化が原因だと考えられています。
※島嶼国(とうしょこく)…大小さまざまな島国のこと。「島」は大きなしま、「嶼」は小さなしまを意味する
一人ひとりの省エネ行動が、やがて大きな力になり、「地球温暖化防止」につながります。
日々の生活の中で身近にできる取り組みを、具体的に紹介します。
【買い物編】
輸送の際のCO2排出を少なくするために、国内生産品や地元の食材を選びましょう。地産地消にもつながります。また、栽培時の空調管理などで使用する電気量が少なくなる旬の食材をおすすめします。
食品は、栽培から販売、調理まで多くのエネルギーを使います。賞味期限切れ、作りすぎ、食べ残しなどにより食品ロスとなることで、それまでに使われたエネルギーが無駄になるとともに可燃ごみとなり、焼却時にCO2を排出します。
【家庭編】
家電製品の買い替え時には、省エネ製品を選ぶようにしましょう。照明器具はLEDがおすすめです。省エネ製品は、月々の電気代が安くなるメリットもあります。
シャワーを浴びる際、出しっぱなしはやめましょう。シャワーヘッドを節水タイプに交換すること、家族の入浴の間隔を短くすることは水道代やガス代の節約にもつながります。
家庭の電気は、再生可能エネルギーを利用している電力会社への切り替えを。また、新築購入やリフォームの際は、太陽光発電や断熱、遮熱を取り入れることもおすすめです。
【移動編】
可能な場合は、徒歩や自転車、公共交通機関を使うようにしましょう。
急発進や急加速はやめて、余裕のある運転を心がけましょう。エコドライブはCO?排出量を減らすだけでなく、交通事故削減にもつながります。また、車の買い替え時には燃費の良い自動車を選びましょう。そして将来は電気自動車に。
省エネ行動は、地球温暖化の防止だけでなく、節約につながるなどお得もいっぱい!ぜひ、できることからチャレンジしてみましょう。
今年もアピエ7月号で「夏休みの省エネチャレンジ」を実施します!ぜひご家族でご応募ください。
地球温暖化による深刻な影響が世界中で観測され、人間の生存を脅かしています。
地球温暖化が進むと、21世紀末の大阪の平均気温は20世紀末と比べて約4.2℃高くなると予測され、これは、現在の奄美大島の気温に相当します。
2021年にイギリスで開催されたCOP26※では、世界の平均気温の上昇を産業革命前の水準から1.5℃に抑えることを目標として確認。「2020年からの10年が決定的に重要な10年」だとしています。
※地球温暖化対策について話し合う国連の国際会議
日々の生活でできることから取り組み、未来の子どもたちに健全なくらしを営める地球を残しましょう。
「地球環境市民会議(CASA)」のみなさま
CASAは、1988年に設立した環境問題の解決を図る認定特定非営利活動法人です。主に地球温暖化問題やエネルギー問題について、市民への情報提供や啓発活動、政府等への政策提言などを行っています。
いずみ市民生協とCASAは、地球温暖化問題などの学習会や省エネチャレンジなど、長年にわたり連携した活動を行っています。
いずみ市民生協グループは、2050年までに、CO2、食品廃棄、石油由来のプラスチック、宅配事業の紙の排出をゼロにすることを宣言します。
ゼロエミッション(排出ゼロ)とは、持続可能な循環型社会を実現するためのあり方を示すものです。
①事業・活動からの排出物を限りなくゼロにします。
②排出物を資源として最大限再活用します。
③社会の中で、資源が無駄なく循環される仕組みを作ります。
食品ロス等食品廃棄物の削減と有効利用をすすめます。
1.京都・亀岡太陽光発電所
2.コープのお店のノントレー商品
3.宅配事業の完全ペーパーレス化
4.食品リサイクル・ループで栽培された小松菜
2050ゼロエミッション宣言実現のための2030年度までの具体的な行動計画「2030ゼロエミッション・アクションプラン」について、「だからSDGs」のコーナーにて報告します。