特集:元気なうちに考えたい!それぞれの終活 ~自分らしい最期を迎えるために~

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 最近、「終活」ということばをよく聞くようになりました。終活は、"人生の最期を迎えるための準備"との認知は広がってきましたが、実際には「何から始めればいい?」「具体的にはどうすればいい?」などはっきりとイメージできていない人が多いのではないでしょうか。「終活」は遺された家族に迷惑をかけないため、そして何より、自分にとっても残された人生をより有意義にするための前向きな活動です。今回はそんな「終活」について色々と考えてみましょう。


- 目次 -

お話いただいたのは...

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相続手続支援センター関西 所長

長井 俊行さん

「終活」のための2つの重要ポイントとは?

 人生の最期を迎えるときには、様々なことの整理が必要です。その中でも大きなポイントになるのは、「家族・親族関係の把握」と「財産整理」。まずはこの2つの重要性について考えてみましょう。


【POINT 1】家族・親族関係をきっちり把握し、理解する!

 近年、核家族化、少子化に伴い親族間の関係も薄くなっています。「親族はいるけどほとんど連絡を取っていない」、「兄弟姉妹は同じように高年齢。もしものことを任せることは難しい」など、いざという時に助けてもらいにくい環境の方も多くなっています。今後のことを考え、老後や遺品整理などをサポートしてくれる家族、親族、友人、終活のサポート関連団体などを見つけ、元気なうちにきちんと話し合いをしておくことが大切です。元気なうちに準備をすることで、もしもの時に遺された相続人の負担を減らすことができます。本人の事情や財産状況をよく知った信頼できる「人」と情報共有を始めることが、「終活」の第一歩なのです。

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【POINT 2】財産整理をしっかりしておく!

 物の断捨離や片付けも気にかかるところですが、まずは財産整理が必要です。財産整理には大きく分けて「不動産」「預貯金」「有価証券」「生命保険」の4項目があります。それぞれを具体的に把握していきましょう。

不動産

 不動産は、現金などの金融資産とは違い、すぐに換金できず、分割方法が難しく、トラブルになるケースが少なくありません。自宅を残すのか、処分するのかは生前に様々なリスクを考慮し、家族と話し合うことが大事です。トラブルを最小限にする手段としては、「遺言書作成」「生前贈与」「生前売却」などが挙げられます。

預貯金

 口座名義人が亡くなったと銀行に通知した時点で銀行口座は凍結され、簡単に預貯金を引き出すことはできません。遺されたご家族が当面の生活資金が引き出せなくなり、遺族が困る場合もあります。

有価証券

 相続人が売却を望んでも、一旦は相続人に「名義変更」をしなければなりません。また、有価証券の相続は提出書類も複雑で名義変更手続き完了までの時間は、銀行の解約手続きよりも多くの時間が必要です。可能であれば生前に売却し、現金化しておくのも一つの方法です。

生命保険

 加入保険の内容が現在の状況に合っているかを見直しましょう。加入していない人は、今後の病気やケガ、介護にかかる費用や葬儀費用を備える意味で、保険加入の検討をおすすめします。これらの情報も「遺言書」や「エンディングノート」に記載しておきましょう。

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 昔の日本では、葬儀をはじめ死後の対応などは、親族や隣近所の方が分担して行ってきました。しかし、今では親族間の行き来が減り、地元を離れて就職することも多く、地域コミュニティ自体が気薄になってきました。また医療の進歩に伴い、平均寿命が伸びていることで、それぞれの老後への不安感が増してきたことも「終活」が注目される要因となっています。



遺言書って書いておいたほうがいいの?

 遺言書とは、自分の死後の財産の行き先などを、生前に決めておくための文書のことです。一般的には「遺言書」=「お金持ちしか関係ない」というイメージが優先されますが、昨今では相続人以外に財産を残したい、寄付したいということで遺言書を作成される方が増えてきています。また、相続手続きをスムーズに進めるためには「遺言書は必須」と言っても過言ではなく、遺された家族への"思いやり" に繋がる重要なものなのです。

遺言書がある場合

 遺産分割の話し合いで揉めることがないため、余計な専門家費用が発生しません。また、スムーズに相続手続が行われるので、遺された家族への費用・時間面の負担が大きく軽減されます。

遺言書がない場合

 遺産分割の内容を一から話し合うため、さまざまな手続きによる時間や費用も多くかかってしまいます。また、遺族間の争いの原因にも繋がりかねません。


エンディングノートはご家族とのコミュニケーションツールにも!

 エンディングノートとは、その名の通り「人生の終末」を記したノートのことです。"いつ何をすべきか"や"最後はどうあるべきか"などの計画を具体的に書いたものです。エンディングノートは「遺された家族に迷惑をかけない」ということだけでなく、自身が残りの人生を健やかに、心地よく過ごすための人生の整理ツールとしても欠かせないものです。家族や親族と話しながら書いていくことで、コミュニケーションの向上にもつながります。
 エンディングノートは、一般的には以下のような内容となっています。

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 その他、お墓や法事のこと、財産のことなども記載しておくといいでしょう。エンディングノートには法的効力はありませんが、書店などで気軽に購入でき、何度も見直し、書き直しができる終活アイテムとして活用されています。

※「コープの葬祭」では、セミナーに参加された方や資料請求をされた方にエンディングノートをお渡ししています。



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(1)終活を始める時期はいつがいいでしょうか?

答え
何歳からでも始められますが、定年をきっかけに始める人が多いですね。でも最近では、50歳代から「自身の人生の見直し」という意味で始める人も多いようです。


(2)財産というほどのものは何もないのですが?

答え
自宅などの不動産がなくても、例えば、50万円の預貯金があれば、相続手続は必要となります。終活準備は遺産総額の大小に関わらず、すべての人に必要です。


(3)1人ぐらしで親族とは疎遠。万が一の時に準備を相談したいけど誰にすればいいのでしょうか?

答え
市役所や相続手続支援センターなど、相談できる機関がありますので、ぜひご利用ください。
相続手続支援センター関西のホームページはこちら


いずみ市民生協の堺東本部でも、月に1回相続・遺言・贈与に関する無料個別相談会を実施しています。くわしくは「コープの葬祭」のチラシをご覧ください。

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