食品の表示は、私たちが食品を購入するときの重要な情報源です。今回は3月に学習会を開催し、食品表示についてのあれこれを学習しました。
学習会概要
3月17日(金)開催 「 食品表示」を知って、買い物上手に! 会場参加、オンライン視聴で26人が参加
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買い物をするときに、まず食品の何を見て利断しますか?「値段」?「見た目」?それとも「カロリー」?自分がほしい食品を選ぶために、何を基に判断すればいいのかを教えてくれるのが「食品表示」なのです。「食品表示」を知ることは、食生活の向上にもつながると言っても過言ではありません。
食品は野菜や肉、魚など加工されていない「生鮮食品」と、味付けや加熱など、手が加えられた「加工食品」に分かれています。具体的な表示例を見てみましょう。
主に「農産物」「畜産物」「水産物」で分別。必ず名称と原産地が表示されますが、種類によっては表示項目が増える場合があります。
「名称」「原産地」が基本情報です。しいたけの場合は原木または菌床どちらかの栽培方法、特定の果実類には使用した添加物を表示。輸入の柑橘類は防かび剤が表示されていることが多いです。
「名称」「原産地」「保存の方法」「賞味期限または消費期限」「加工者の氏名または名称、所在地」などが基本情報です。
水産物は上記に加え、一部の魚介類には「解凍」「養殖」の表示が必要となる場合があります。
「名称」「原材料名」「原料原産地名」「添加物」「内容量または固形量および内容総量」「賞味期限または消費期限」「保存の方法」「食品関連事業者の氏名または名称および住所」「製造所または加工所の所在地および製造者または加工者の氏名または名称」「栄養成分の量および熱量」などが基本表示です。
2015年4月に施行された食品の安全性や機能性に関する表示について定めた法律です。元々、食品の表示について一般的なルールを定めていたのがJAS法、食品衛生法、健康増進法という3つの法律でした。この3つは目的、制度も異なりわかりにくかったため、食品表示の基準を一つの法律にまとめ、消費者にとってわかりやすいものにする目的で作られました。
国産の場合は、「国産」「日本産」など、国産であることを表示(農産物は都道府県名を表示)。
外国産の場合は、生産国名を表示します。
原材料名は一般的な名称で、使用した重量の割合の高い順に表示します。また、最も重量の占める割合が多い原材料に原料原産地名を表示します。
クイズの答えはページ最下部にあります。
食物アレルギー表示は、食品表示の中でも重要なチェックポイントです。アレルギー表示には特に発症数、重篤度から表示が義務づけられている「特定原材料」と、表示が推奨されているが表示義務のない「特定原材料に準ずるもの」があります。
原材料名は一般的な名称で、使用した重量の割合の高い順に表示します。また、最も重量の占める割合が多い原材料に原料原産地名を表示します。
アレルギー表示はいずれかの方法で表示されています。
いずれも「容器を開けないままで、表示された保存方法を守って保存していた場合」の期限表示です。開封したら早めに食べてしまいましょう!
栄養成分表示には、食事の中で特に意識してもらいたい熱量(エネルギー)、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量の5項目が必ず表示されています。栄養成分表示を上手に活用して食品を選び、健康づくりに役立てましょう。
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食品表示は、食品を届ける販売事業者側と受け取る消費者側の信頼の証で、安全・安心な食生活を送るために欠かせない大切な情報です。食品表示から情報を読み取り、内容を理解した上で、それぞれが自分に合った食品選びを楽しみ、日々のお買い物に役立てていきましょう。
クイズの答え
Q1 正解B 解説: Bの牛ロースと牛カルビは、いずれも同じ牛肉なので生鮮食品になります。A・Cは異種の食品の混合、Dは加熱をしているので加工食品です。
Q2 正解D 解説: A:水域名表示もOK B:国名に地名を併記でOK C:国名を漢字表記(邦文表記)でOK D:国名は邦文表記しなければならないためNGです。