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地震や豪雨、山火事といった自然災害は、2025年も全国各地で起こりました。阪神・淡路大震災の発生月でもある1月は、改めて防災意識を高めたい時期です。
そこで今回は、摂南大学農学部食品栄養学科の森美奈子先生に、災害時に心と体を支える"食の備え"について教えていただきました。
摂南大学 農学部 食品栄養学科
森 美奈子先生
学生への栄養学指導から学校や自治体と連携した防災食セミナーやイベントも行う。
災害が起きてライフラインが止まったとき、物資が届くまでに最低3日はかかるといわれています。その3日間、自宅で自力で乗り切れるよう、各家庭で備えをしておきましょう。
命をつなぐためにいちばん重要なのは「水」です。飲料用と調理用で1人1日3リットル、最低でも2リットルは必要。それを家族の人数×3日分、用意します。
氷はもちろん、牛乳やジュースは調理にも使える「水分」。氷は日ごろから切らさず作っておくのがおすすめ。
一般的にカセットボンベの燃焼時間は1本で50分くらい(商品にもよります)。最低でも1日2〜3本は用意しておきましょう。
手をつけたいのは、肉や魚、卵などの生鮮食品。根菜類など腐りにくい食材は残しておいてOKです。
停電直後は、冷凍庫の中はまだ凍った状態が続きます。すぐに食べきれない生鮮食品は、冷凍庫に"避難"させましょう。
時間がたって氷やアイスクリームが溶けてきたら、水分補給に活用を。すぐに水分がほしいときは、氷を取り出してボウルなどに入れておくと便利です。
水の次は食べる物!
特別な防災用食品がなくても、日常の家庭にある食材で防災食を作れます。
ふだんからこういった食品をストックしておくと安心です。
水やお湯で戻せるアルファ米は防災備蓄の定番。おにぎりになった商品も。やわらかタイプのパックごはんは湯せんで調理可能。
携帯おにぎり6食セット 6商品入
パパっとライス 超やんわか こしひかり 200g×3
パスタのゆで水兼ソースにしたり、お米と一緒に煮てリゾットに。災害時にはビタミンが不足しやすいため、栄養補給の面でも備えておきたい。
濃いトマトジュース 食塩無添加 160g×20
水や燃料を節約したい災害時には、通常よりも少ない水&短時間の早ゆでタイプが心強い!
マ・マー 早ゆでスパゲティ 1.6mm 500g (100g×5)
オイル漬けより水煮タイプの方が、災害時の水分補給や調理には重宝する。
あいこちゃんツナまぐろ 水煮フレーク 70g×12
ホールコーン はじける贅沢 380g(固形量240g)
たとえば焼き鳥缶は卵を加えれば親子丼に。そんなアレンジも楽しんで。
さんま蒲焼 100g×3
鶏そぼろ (国産鶏ささみ肉使用) 80g
個包装タイプのお餅は、お湯に浸けておけば柔らかくなる。お粥は高齢者や赤ちゃんにも食べやすく、水分補給にもなる。
玉ねぎ、かぼちゃ、じゃがいもなど、日持ちする野菜は日ごろから一定量買っておくと○。
米粉はアレルギー対応の主食としてはもちろん、すいとんのように利用可能。またお湯で溶かすと重湯としても使えて、幅広い年代に対応できる。
国産米100%使用 米粉パウダー 300g
ミルク用の純水や液体ミルクは、ふだんから多めにストックを。赤ちゃんが成長して飲まなくなっても、幼児の栄養補給用飲料や大人の料理にも使える。
ベビーのじかん 赤ちゃんの純水 500ml×24
明治ほほえみ らくらくミルク 200ml×6
災害時はストレスがたまりやすいので、ふだんから食べ慣れている甘いものやお菓子など、好きなものを用意しておくのがおすすめ。
エネルギー補給になる羊羹や、食べやすいゼリーがおすすめ。嚥下に心配や障がいのある高齢者には、アイスクリームが食べやすく、水分補給にもなります。
北海道小豆の ひとくち塩ようかん 14g×10
※このページの商品写真はコープの宅配で取り扱いがある商品の一例です。同様に使える商品は各種ありますので、家族みんなで相談・検討してみてくださいね。
いざというとき、電気・ガス・水道のない環境で料理した経験があるかないかで、対応や心理的なダメージも大きく変わります。そのためにおすすめなのが、"おうちキャンプ"。一度ご家庭で、サバイバルクッキングをしてみませんか?
おうちキャンプを経験しておくと、
災害時にもあわてず過ごせますよ。
いつもと違う環境に慣れておこう
カセットコンロで料理を作ってみましょう。部屋を暗くして、ランタンの明かりのもとで防災食を食べる経験もしてみてください。
カセットコンロを
使い慣れておこう
テントを持っていれば、実際に組み立ててシートを敷き、ランタンを点けてみましょう。場所は、リビングでもOK。防災用トイレがある場合は、組み立てて実際に一度使ってみておくのがおすすめ。
ランタンは
LEDなら長持ち
トマト水煮缶、ツナ水煮缶、ホールコーン(水煮タイプ)、早ゆでマカロニ、塩・こしょう、チキンコンソメ
カセットコンロ、カセットボンベ、深めの鍋、菜箸、輪ゴム、耐熱性ポリ袋(湯せん可能なもの)、ラップ
CO・OP「キッチン用ポリ袋厚手タイプ」(箱入 100枚)は湯せん調理に使えます。
1 ポリ袋にすべての材料を入れ、軽くもみながら混ぜる。
2 できるだけ空気を抜いて上部をねじり、ポリ袋を結ぶ。
3 結び目の下を菜箸で挟み、菜箸を2箇所輪ゴムで結ぶ。
4 お湯を沸かした鍋に③の菜箸を渡し、ポリ袋が浮くように鍋に入れる。
※湯せんしたお湯は他の加熱に使いまわします。
5 5分ほど湯せんしたら取り出す(火傷に注意!)
6 ラップをしいたお皿に盛り付けて完成(皿洗いの水を使わなくてすむ!)

阪神・淡路大震災では避難所でおにぎりやパンが中心になり、ビタミンB1不足による「かっけ」が増えた報告がありました。そのため、主食だけではなく、缶詰やレトルトの豆類、ナッツ類などビタミンB1補給になる食品の備えが必要です。
また、心の面も考えると、赤や黄色などの明るい色合いの食事や温かい食事ができるよう用意しておくことが大事。電気がつかず暗い中でも、こうした食事は気分を落ち着かせたり明るくしてくれます。